第八十九話 ブラウンシュヴァイク公の憂鬱な日
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安心致せ」
「お父様、そうさせて頂きます。貴方!確りしなさいよ」
ふう、今日ほどつかれる日はないかもしれんな。
「オットー、今日は外部との連絡は禁止じゃ、判ったな」
「御意」
■オーディン ノイエ・サンスーシ ヨアヒム・フォン・フレーゲル
本日、なんと皇帝陛下から参内せよとご命令を受けた、
しかもだ私の将来に対する事だという、
遂にテレーゼとの婚約が成立するのだ、此ほど嬉しい日はない。
ノイエ・サンスーシに到着すると伯父上と叔母上も参内しているらしい。
此は間違えなく婚約のことだ。伯父上感謝致しますぞ。
ウキウキしつつ午後3時になると、陛下の侍従が謁見室へ案内してくれる。
謁見室には、陛下の他に伯父上やリヒテンラーデ、帝国軍三長官に何故か原始人達もいた。
まあ、私の婚約だ原始人達のことは気にせずにいよう。
まずは義父上にご挨拶しなければな。
「皇帝陛下に於かれましてはご機嫌麗しく」
なにも反応がないのは、やはり娘を嫁に出す心境と言うのであるな、
大丈夫でございますよ、テレーゼは私が幸せに致しますので。
ん?また謁見者だと、リッテンハイム辺りがチャチャを入れに来たのか?
ん?なぜ卿等が来るのだ?
「陛下、フレーゲル男爵、ヒルデスハイム伯爵家族、アイゼンフート伯爵家族、シェッツラー子爵家族、シャイド男爵家族が集まりました」
みんな何故此処へ呼ばれたのだ?
「皆の者、今日呼んだのはお主等の今後のことについてじゃ」
今後の事とは?しかも陛下が怒って居られる。
「皇帝陛下におか・・」
「挨拶は無用じゃ!」
アイゼンフート伯爵の挨拶を陛下が遮った。
「此を見て見よ」
陛下は何を見せるというのだ、侍従武官がモニターに画像をだした。
ここれは。クラーマー中将が独白する姿や、我々が襲撃を相談する姿が流されている。
なななんと言う事だ。陛下達の私を見る目が厳しい、伯父上でさえ鋭い眼光で見てくる。
集められた仲間達も真っ青になってる、きっと私も真っ青なのだろう。
伯父上助けて下さい、伯父上であれば何とか成るでしょう。
そう思いながら伯父上を見るが伯父上は目を会わせてくれない。
陛下は、テレーゼの婚約者を捨てることはしませんよね。
私はテレーゼと共に帝国の藩屏たるべき存在なのですから。
「どうじゃ、この事言い逃れがあるか!」
伯父上が助けてくれるようだ、話してくれるの。
「陛下、誠に恥ずかしき事なれば、我が甥2人がこのような不忠を働くとは、
ひとえに臣の不徳の極みでございます。この上は陛下の御下知に全て従う所存でございます」
伯父上何を言うのですか、助けてください。
「ブラウンシュヴァイクの言や良し」
他の家族も皆同じように言い始
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