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Raison d'etre
二章 ペンフィールドのホムンクルス
15話 進藤咲
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を引っ張りながら考える。
 彼女は霧の中で、亡霊よりも中隊員を恐れているようにも見えた。
 男性不審の佐藤詩織も初めは似たような怯えた目をしていた気がする。
 人間不審というのは有り得そうな話だった。
「進藤さんの事は気になるけど、この状況下でもう一度遭遇するのも危ないと思う。このまま離れないと」
 優はそう言って、国道をまっすぐと進んだ。
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