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転生とらぶる
ペルソナ3
1976話
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そういうのを出した訳でもないのに、魔法のように見える何かを使ってるのだから。

「それに……こういうのもある」

 タカヤとジンの視線が子猫の炎獣に向けられた瞬間、俺は気配遮断を使用する。

「なっ!?」

 驚愕の声が上がったのは、ジン。
 まぁ、俺の事が見えなくなったんだから、それで驚くなという方が無理だろう。
 幸い……って言い方はこの場合正しいのかどうか分からないが、ジンもタカヤも普通に生身の目で俺を見ている。
 これでもし何らかのカメラとかそういうのでこっちを見ていれば、俺が気配遮断を使っても意味はなかったのだが。

「え? ちょっ、おい! アクセルはどこにいった!?」

 背後から真田の驚く声も聞こえてくるが……お前、俺の気配遮断は知らなかったっけ?
 ともあれ、この状況になってしまえば向こうにはどうしようもない。

「……これは面妖な。一体彼はどこに? ペルソナ能力の類は使っているように見えませんでしたが、彼は元々ペルソナ使いではありませんしね。そうなると、彼が言っていた魔法云々という話が関係しているのでしょうか?」
「タカヤ、そんな悠長なこと言ってられへんで! 消えたっちゅうことは……」

 ジンが何を警戒しているのかは、俺にも理解出来る。
 そして理解したまま……俺の姿は、ゲイ・ボルグを持ったままタカヤの後ろにあった。
 まだ攻撃態勢には入っていない。攻撃態勢に入れば、気配遮断の能力は解除されるしな。
 タカヤが……ストレガが何を考えているのかは分からないが、とにかくお前にはここで退場して貰う。
 怪我をさせて入院させて、影時間の解決から退場して貰うのではなく、人生からの退場。
 シュナイゼルに似た……もしくはそれ以上に質の悪い破滅願望を持っている以上、こちらとしては妙な方向に引っ掻き回すよりも前に手を打っておく必要がある。
 じゃあな。
 そう判断し、俺は攻撃態勢を取る。
 気配遮断の効果が解除され、ゲイ・ボルグを構えた俺の姿がタカヤの後ろに現れ……

「アクセル、駄目だ!」

 そんな美鶴の声が周囲に響くのだった。
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