ペルソナ3
1976話
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るのだろう。
だからこそ、ジンにしてみればタカヤが俺の言葉に興味を示したように見えて慌てた……といったところか。
「落ち着きなさい、ジン。ただ、少し彼の言う事が気になっただけです。影時間をどうこうするつもりは、今の私には一切ありません」
「全く、驚かせんといて下さい」
そんな2人のやり取りに、残念だと思うと同時にやっぱりなという思う俺がいる。
もしかしたら……本当にもしかしたらだが、タカヤがこっちの言葉に興味を持ち、影時間について終わらせるという事を受け入れるのではないかと、そう期待してしまったからだ。
「この非日常的な時間が終わるのが嫌だったんじゃないか?」
「そうですね。それもあります。ですが、ジンも言っていたでしょう? もし影時間を終わらせた場合、私達の力……ペルソナという力もなくなるかもしれないと」
「別に力という点ではペルソナに拘らなくてもいいんじゃないか? 俺の方に来れば、それこそペルソナとは違った力を教えてやる事も出来るぞ?」
「アクセル!?」
後ろから、美鶴の驚愕の声が聞こえてくる。
まぁ、その気持ちも分からないではない。
現在俺が美鶴に対して開示している情報から考えれば、俺がタカヤ達に対してペルソナとは別の力……そう、つまりネギま世界の魔法を教えようとしているように思われても、おかしくはないのだから。、
影時間に適性を持ち、その上でペルソナ使いとして覚醒しなければ使えないペルソナと違い、ネギま世界の魔法はそれこそ誰もある程度までは覚える事が可能だ。
そんな魔法を、タカヤのような存在に教えるのは危険だと、そう美鶴は言いたいのだろう。
もっとも、当然のようにそんな魔法をタカヤのような奴に教えるつもりはない。
タカヤという人物の性格を考えると、それはこの世界にとって致命傷になりかねないというのが大きい。
どこかシュナイゼルに似た虚無感……いや、破滅願望か? ともあれ、そういうのがある以上、ネギま世界の魔法なんか教えたら、一体どうなる事やら。
だが、取りあえずそういうのがあると油断させるという意味では、ネギま世界の魔法は見せ札として大きいと思う。
「そちらの女性……桐条美鶴の様子を見る限り、どうやらブラフという訳でもなさそうですね。ちなみにその力がどのような力なのか……教えて貰えますか?」
「そうだな、例えば……そこにいるのとか」
タカヤの言葉に俺が示したのは、山岸の足下にいる子猫の炎獣。
タカヤ達も、まさかそんなのがいるとは思っていなかったのか、子猫の炎獣を見て思い切り驚いている。
……まぁ、白炎で生み出された炎獣だしな。それこそペルソナやらシャドウやらについて詳しい者であっても……いや、だからこそというべきか、驚愕するのだろう。
ペルソナとか
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