第二章
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「一体」
「茸の味噌汁とメザシや」
「その二つかいな」
「それと梅干や」
これもあるというのだ。
「あと納豆もあるで」
「納豆もかいな」
「食べるやろ」
「僕はな、けれどおとん納豆出たらな」
「無理に食べさせるわ、好き嫌いはあかんからな」
「それでかいな」
「お父ちゃんにも食べさせる、ほな着替えたからな」
それが終わったからと言うのだった。
「ええな」
「ああ、御飯食べるわ」
「そうして学校に行くんや」
息子を急かさせてだ、母も朝御飯を食べに行った。幸雄は両親や自分の弟妹達と共に賑やかな朝食を摂り。
歯を磨いて顔を洗ってから学校に行った、学校でも大阪のことを考えていたがそれでもまずはだった。
今は学校にいる、それでだった。
勉学に専念していた、彼は算数のテストの後でクラスメイト達に言った。
「今日のテストは助かったわ」
「知ってる問題出たんか」
「それでかいな」
「そや、これでも勉強もしてるさかい」
それでと言うのだった。
「知ってるとこ出てな」
「それでか」
「今日のテストは助かった」
「そやねんな」
「ああ、市長が勉強あかんとかな」
それこそというのだ。
「笑いモンやろ」
「それはな」
「やっぱり市長さんやとな」
「勉強も出来んとな」
「恰好悪いな」
「そやろ?そやからな」
幸雄は友人達に話した。
「僕ちゃんと勉強もしてるで」
「市長の仕事とか」
「合わせてかいな」
「学校にも出て」
「それで勉強もやな」
「してるで、あと戦うこともあるし」
大阪市長としてだ、このこともまた。
「それで格闘技のトレーニングもしてるで」
「大変やな、自分も」
「やらなあかんこと多いな」
「学校のことだけやなくて」
「街のこともあるしな」
「ほんま大変やな」
「それでもやるで」
幸雄は友人達に強い声で答えた。
「大阪を世界一の街にするで」
「日本一やなくてやな」
「世界一やな」
「この街をそうするんやな」
「大阪城と通天閣に誓ってな」
そのうえでというのだ。
「僕やったるわ」
「その意気や」
「市長頑張れ」
「僕等も応援してるからな」
「頑張って大阪を世界一の街にしてくれ」
「勉強も修行も頑張ってな」
「そのうえで」
友人達も幸雄に言った、そうしてだった。
幸雄は彼等の言葉を励みにして学校の勉強にも励み格闘技の鍛錬にも励んだ、そして当然ながら市長としての仕事にもだ。
励んでいた、そして大阪に脅威が訪れた時は自ら作業服になって前に出るのだった。
「今日の脅威はジャビット団か」
「はい、また連中が東京から来ました」
「大阪を攻撃しに来ましたわ」
「今度は海から船で押し寄せてきてます」
「それも大挙して」
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