114 前進(つぎなるみち)
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藤木の銅賞以上は確定だろうと考えていた。
全員の演技が終了した。結果発表まで少し時間があったので藤木は水飲み場に行って水を飲んだ。まだ不安が残っていた。
(どうか俺を・・・、絶対に世界一になりたいんだ。ここで終わらないでくれ・・・!!)
そして控室に戻り、結果発表の時間となった。誘導係に呼ばれて出場者全員がリンクへと向かって行った。
『お待たせいたしました。結果発表です。出場者の皆さんの入場です』
アナウンス係の声と共に出場者がリンクに入った。そして会長が設置された表彰台に立った。
『続きまして、山里会長から結果を発表させていただきます』
「皆さん、今日はお疲れ様でした。上手く演技ができた人もそうでない人も結果が待ち遠しいでしょう。それでは結果を発表したいと思います」
藤木はドキドキした。
「まずは銅賞です・・・」
一瞬の沈黙が流れた。
「銅賞は・・・、新潟県の吉岡肇君です!」
呼ばれた吉岡という少年が前に出て表彰台にて銅賞を示す楯を会長から受け取った。
「続いて銀賞に入ります。銀賞は・・・」
藤木は自分は銅の可能性が無くなった事で銀か金の可能性を祈った。
「富山県の佐野武政君です!」
佐野という少年が前に出て銀賞の楯を受け取った。
(う・・・、こうなりゃあとは奇跡を待つだけか・・・)
藤木は最後の金賞の可能性に賭けた。
観客席ではリリィと笹山も藤木の受賞を祈っていた。
「藤木君、銅でも銀でもなかったけど、金の可能性あるかしら・・・」
笹山が呟いた。それに対して花輪が答えた。
「ん?そうかもしれないさ。僕は藤木クンが金だと思っているよ。彼を最後まで信じようじゃないか」
「花輪クン・・・、うん、そうね・・・」
山里会長が金賞の発表に入る。
「それでは金賞の発表に入りたい思います。金賞は・・・」
自分の呼吸が速くなっていく事に気付く藤木。イエス・キリストにお祈りするように目を瞑り、両手を合わせてお祈りするリリィと笹山。ただリンクを見る花輪とヒデじい。身動きもせずに発表を待つ片山。そして一体誰だと気になっている参加者全員。ついに山里会長の口が開いた。
「・・・静岡県の藤木茂君です!」
(・・・え、僕!?)
歓声が沸き上がった。
(って事は全国に行けるんだ。次に進めるんだ!!)
藤木はその場でガッツポーズをし、表彰台へと向かい、会長から金賞の楯を受け取った。
リリィも笹山も喜びによる興奮でハイタッチし合った。
「やった〜!!」
「やったね、藤木クン」
別の客席では藤木の両親が驚いていた。
「おめでとう、茂!!」
「茂、お前は凄いぞ・・・。俺達が思っている以上に・・・」
片山は藤木の表彰は必然だと思っていた。
(私
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