第19話:領内改革!(その2−5)
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す。まず、ゾフィーさんにお手本を見せて貰います。ゾフィーさん、私が言ったとおりに石版に書いてください。」
ゾフィーさんが用意出来たのを確認して、ハルケギニアのアルファベットを順番に言います。ゾフィーさんは言われたとおりに石版に文字を書いていき、みんなはそれをじっと見つめていました。
「これが文字の基本になるアルファベットです。この文字を組み合わせて単語を作り、単語を組み合わせて文章を作ります。気を付けないといけないのは話す言葉と書く文字は微妙にニュアンスが異なる場合がある事で、その辺は講義の中で覚えて貰います。
それでは、文字を書く練習をしましょう。ゾフィーさんが書いた文字を自分の石版に書き写してみてください。」
みんながゾフィーさんの書いた石盤の文字を、自分の石版に書き写しています。僕とゾフィーさんはみんなの書いている所を回って、書き方のおかしな所などを注意していきます。
1時間続けて、だいぶ慣れてきたようなので休憩にしました。みんなは自分書いた石盤を持ち寄って、お互いに見せ合いながら感想を言い合っています。
こうして見ていると結構仲が良さそうなので安心できますね。
10分休憩した後、次の講義に入ります。
「文字にも慣れてきましたね。文字は読み書きするための基本ですから、出来るだけ時間を取って練習し、確実に覚えてください。
それでは、今度は単語に移ります。まず、絵本を一度読んでみましょう。ゾフィーさん、表紙の赤い本をゆっくりで良いので読んでください。」
ゾフィーさんに音読をお願いして、一度通しで読んで貰います。そんなに長い話ではないのでゆっくり読んでも大して時間は掛かりません。
「皆さんも聞いた事のあるお話しだと思います。このお話の中に出てくる単語を一つずつ覚えてみましょう。」
そう言って、絵本に出てくる単語を文章の最初から順番に抜き出して石版に書きます。1段落分を書き出すと、それをみんなに見せながら読み方と意味をゾフィーさんに言って貰います。
次に、みんなにその単語を石版に書かせ、読み方と意味を確認させていきます。この作業をまた1時間続けました。
「どうですか?最初の1段落分ですが、聞いた事のあるお話を絵本を見ながら書き写して行くと、覚えやすいでしょう。それでは10分間の休憩です。」
さっきの休み時間と同じように、みんなで石版を見せ合って話をしています。ゾフィーさんを中心にして、上手く纏まってきているようですね。
その後も、絵本を使って文字の勉強を続け、4時45分から終了ミーティングをして、5時になったので解散としました。どうしても人によって覚える時間が違うから、勉強の進み方も変わってきますが、今のところ特に問題のある人は居ないようです。
僕は仕事場に
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