暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第19話:領内改革!(その2−5)
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米も探したい所ですが、今のところ麦しか見つけていません。一度タルブ村に行ってみたいものですね。そのうち適当な口実を考えて行ってきたいと思います。

 ちょっと厨房に行ってコック長に知り合いがいないか聞いてみましょう。

「コック長いますか?」

「はい。これはアルバート様。このような場所に何かご用ですか?」

「ええ。実は今度新しく雇った人達の為に食堂を作る事にしたのですが、そこで働いてくれるコックを探しているのです。誰か良い人知りませんか?」

「それは何人位入る食堂ですか?」

「今のところ1回の食事に20人弱ですが、最終的に1回で70人前後は入ると思います。4人掛けのテーブル20個と椅子を80脚用意する事になっています。」

「結構多いですね。料金は取るのですか?」

「一日3食提供できるようにして、それぞれ5スーにしようと思っています。」

「3食とも出すんですか?町の宿屋より忙しくなるんじゃないですかね?味もそれなりの物を出すのなら、よほど腕の良いコックを雇わないとダメですよ。」

 かなり厳しいようですね。やっぱりマルトーさんしか居ないかな?

「それで、どうでしょう。誰かあてはありますか?」

「ちょっと待って下さい。心当たりはありますから2、3人聞いてみます。いつまでに見つければいいですか?」

「食堂自体は3日位で出来ますが、運用開始はもっと遅くても良いです。そうですね、10日位で見つかればいいでしょうか。」

「判りました。探してみます。」

「お願いしますね。」

 コックを見つけるのは大変そうです。見つかるまでは宿屋の食事とかで我慢して貰うしか有りません。時々は屋敷の方で食事を提供しても良いでしょう。代金は経費で持つとして、宿屋の方にも話をしておかないといけませんね。

 それから、『改革推進部』の方に戻って、仕事場に使っている1室に入りました。ここには南方から持ってきたゴムの樹液や椰子の実が保管してあります。
 屋敷から持ってきて貰った布を自分の足に巻いて、長靴の型を作ってみます。その結果、この方法では、どうしても足にぴったりとしすぎて、履いたり脱いだりする事が難しいと解りました。
 一旦布をほどいて考えます。良い事を思いつきました。屋敷に行ってアニーに使い古した靴下を2足分貰います。
 今度は使い古した厚めの靴下を片足毎に2枚づつ履いて、その上に薄い布を巻きます。さらにその上から石膏を塗りつけ、練金で乾燥してから布の部分を含めて真ん中から左右に割って足から外しました。
 この石膏をもう一度一つに貼り合わせて、中に細かくした木くずをまんべんなく詰めます。この木くずを練金で一つの木に戻して、石膏を外せば足型の出来上がりです。
 厚めの靴下を履く事で、実際に足
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