ペルソナ3
1975話
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イギスの案内に従って、俺達はその施設の中に入っていく。
「私のデータが正しければ、この扉の向こうに地下に続く通路があるであります」
アイギスがそう示したのは、かなり大きめの扉だった。
それこそ、車程度なら余裕で通れるだろう大きさの車。
何だってこんなに大きな扉が必要になるんだ?
まぁ、戦前の事だと言われれば、そういう風なものだったんだろうと納得するしかないが。
「さて、では……山岸、ここからならどうだ? 地下の様子を把握出来るか?」
「えっと、ちょっと待って下さい。……ルキア!」
再びルキアを召喚する山岸だったが、結局はここからでも内部の様子を把握出来ないという事がはっきりとしただけだ。
「そうなると、あの扉の中に入る必要があるのか。……あからさまに罠っぽいが」
内部の様子を確認出来ず、そこには巨大な扉が存在している。
イレギュラーシャドウにそこまでの知能があるかどうかは分からないが、それでもこうして目の前に罠と思われるものが存在するとなると、そのへんを疑わざるを得ない。
「とは言っても、ここでこうしている訳にはいかない。山岸、どうする? 無理なような……」
「いえ、私も行きます」
美鶴の言葉に、山岸は即座にそう返す。
前回の件を多少なりとも気にしている、といったところか。
さて、美鶴はどう対処するか……もっとも、美鶴にとっても山岸の存在は非常に心強いものだというのは間違いない。
そうである以上、出来れば連れていきたいというのも大きいだろう。
それに、妨害電波っぽいのが出ているという事は、下手をすればここに置いていけば山岸が狙われるという可能性を否定出来ない。
何より、これだけの扉の先であれば、当然のようにかなりの広さを持つ筈だ。
だとすれば、取りあえず山岸が一緒にいても、戦いで不利になる事は……多少はあるかもしれないが、大きな不利にはならないと考えてもいい。
いざとなったら、それこそ炎獣を護衛に回せばどうとでもなるし。
今はとにかく、イレギュラーシャドウの分析結果の方が欲しい。
「俺も賛成だな。山岸を守るのは有里がいればいいかもしれないが、念の為に……」
右手を白炎にし、次の瞬間には炎獣が生み出される。
山岸に苦手意識を持たれても困るので、取りあえず猫型にしておいた。
……犬にしようかとも思ったんだが、コロマルが妙な対抗意識を持ったりしたらどうかと思ったので、結局犬は止めておいたのだ。
「わぁっ! か、可愛い……アルマー君、これが炎獣?」
「ああ。……そう言えば、山岸は炎獣を見た事がなかったか」
山岸が仲間になったのがつい最近だし、基本的に俺達と美鶴達は別々に行動している。
ましてや、最近はゆかりや荒垣も十分
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