ペルソナ3
1975話
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ラーシャドウ以外の……それこそタルタロスから出て来たシャドウが姿を現したりしたら、色々とやっかいな事になるのは間違いないと思うんだが……まぁ、その辺は護衛を残せばいいのか。
「では、理事長。私達が行ってきます」
「ああ、残りのイレギュラーシャドウは全部で6匹だ。そう考えれば、今日倒せば残りの数も半分以下になる。頑張ってくれ」
いつものように笑みを浮かべ、幾月は美鶴にそう告げる。
その様子からは、焦っているようには見えない。
もしかして、幾月は現在自分が怪しまれ、調べられているという事に気が付いてないのか? いやまぁ、調べてる奴だって、相手に気取られるような真似はしないだろうし、そうなればおかしくはない……のか?
そんな風に思うも、もし幾月が俺の思ったとおりの存在なら、これまで自分の正体を隠し通してきたという事になる。
であれば、そんな幾月が自分が調べられているという事に気が付かない……とは、ちょっと思えない。
さて、その辺りはどうなっているのやら。
ちょっと気になるが、取りあえず今は俺がどうこうする事が出来る訳でもない以上、放っておくのがベストだろう。
「はい。影時間を終わらせる為にも頑張ります。……アクセル」
そう言い、美鶴が俺に視線を向けてくる。
何を要求されているのかは分かっているので、小さく頷く。
美鶴の様子が以前と比べて明るくなっているのは、やはり進路がしっかりと定まったからだろう。
美鶴の希望していたように、高校を卒業してすぐに武治の手伝いとして桐条グループの経営に関わるということは出来なかったが、代わりに武治にとって大きな負担のシャドウ対策班を任される事になったのは、美鶴にとっても嬉しかったのだろう。……大学に通うというのは約束させられていたが。
ともあれ、その辺の悩みが解決したのは美鶴にとって嬉しかったのか、俺の方を見て微かに笑みを向けてくる。
「む。ほら、アクセル。行くなら、さっさと行くわよ!」
ゆかりが若干拗ねた様子で、俺に向かってそう言ってくる。
そんなゆかりの言葉には誰も逆らうような真似はせず……全員が俺の周囲に集まってきた。
そうして影のゲートを展開し、そこに身体を沈み込ませていく。
何人かは未だに影のゲートに慣れることはないのか、軽く悲鳴を上げていたが……それもすぐに消え、次の瞬間には巌戸台の北の部分という大雑把な場所に俺達は全員が姿を現していた。
「へぇ、ここが……うん、本当に何もないな」
順平が周囲を見回しながら呟くが、その言葉通り特に何かこれといった場所はない。
少なくても、先月のようにラブホテルがある訳でもなければ、モノレールなんかがある訳でもない。
「山岸、イレギュラーシャドウの場所を調べてくれ」
「
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