次元を越えた戦い
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンは、力が入りっぱなしだった手を振って痺れを取る。
(この休憩は大きい。ここから立て直せれば・・・)
いかにして飛び込もうかと思っていた少年だったが、彼の肩を後ろから掴むものがいた。
「レオン、一度引くぞ」
そこにいたのは少年の上着に身を包んだ女剣士。レオンは彼女の言葉に反論しようとしたが、後ろの仲間たちを見て口を閉じた。
「こちらの被害が大きすぎる。一度体勢を整えよう」
「・・・わかりました」
彼は破滅の冬で全員の視界を無くすと、足早にその場を去っていく。吹雪がやむと目の前にラミアとマーメイドの連合軍は居らず、天海は残念そうな顔をしていた。
「逃げられた、か」
標的がいなくなったことにはガッカリしたが、それでもいい相手が見つかったと彼は笑みを絶やさない。
「天海。やりすぎだ。こちらにも被害が出ている」
「知ったことか。俺はお前らの仲間じゃないんだろ?」
二人の戦いにより多くの兵士たちに被害が出ているのはアルバレス軍も同じ。ディマリアがそれを諭そうとするが、彼は何食わぬ顔で船の方へと向かっていった。
「マリー、あいつらちゃっかりナインハルト持ってったみたい」
「だろうな。捕虜にでもするつもりだろう」
レオンが最初に下したナインハルトは敵に捕らえられた格好になった。それは残念ではあるが、こちらにも捕虜がいるため問題はない。
「・・・で、なんでそいつなんだ?」
ディマリアはヨザイネに対してそう問いかけた。なぜよりによって銀髪の髪をしたその少女を捕らえたのか、何か意図があるのはわかったが、それが何なのかわからない。
「この子、誰かに似てない?」
「誰かって・・・誰・・・」
そこまで言いかけて、彼女は察した。ヨザイネがなぜその少女を捕らえたのかの意味を。
「私、あいつのところに行ってくるわ」
「奴等は1番妖精の尻尾に近いところにいるはずだ。ここを片付けたら、そちらで合流しよう」
二人は小さく笑みを浮かべると、ヨザイネは翼を背中から出してその場を去ってしまった。ソフィアを連れて。
「さぁ、人類よ。お前たちは一体どうするのかな?」
蛇姫の鱗と人魚の踵の連合軍の戦いが休戦に入る前、北部では三大竜の一人が黒装束の男に向かっていこうとしていた。
「俺は仲間のおかげでここまで来れた。それをできねぇお前に、負けるわけには行かねぇ!!」
最速で飛び込んでいくグラシアン。彼は一瞬でティオスの間合いに入る。
「姿が変わっている!?」
「なんだあいつ!?」
グラシアンはカグラへと変身して速
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ