暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
次元を越えた戦い
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「いつの間に・・・!!」

破けていく自身の服を見て驚愕するカグラ。それを見てディマリアは小さく笑っていた。

パサァ

上着だけが破けていっていたはずなのに、それは次第に大きくなっていき袴まで破けていく。どんどん露になっていく自分の肌を隠すように彼女は手で大事な部位を隠していくが・・・

「これは・・・」

彼女の体に残されたのは手に握り締めていた剣と、申し訳無さげに残された一枚のパンツだけだった。

「「「「「おおーっ!!」」」」」

美女のあられのない姿に歓声を上げる蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の男たちとアルバレス軍。

「やめ・・・見るな!!」

信じられない羞恥にカグラは赤面し怒声を上げる。それを見ていたディマリアは非常に嬉しそうだった。

「いい格好?」
「おのれ・・・」

胸を隠し剣を構えるカグラ。しかし、ただでさえ実力差がある相手にそんな状態で勝てるないことは彼女もわかっている。

「さぁ、次は何をしてあげようかしら?」

カグラをおもちゃにして遊ぼうと考えていたディマリアが再度剣を構える。その時、カグラの体に一枚の洋服が飛んできた。

「?」
「これはレオンの・・・」

思わず服が飛んできた方向を見る二人。そこにいるのは見たこともないような真剣な表情のレオンと、不敵な笑みを浮かべている天海の姿。

(まさかあいつ・・・わたしのためにこれを?)

少年は身を軽くするために上着を脱ぎ捨てただけなのだが、そんなことなど知りもしない彼女は勝手に彼の優しさに浸りながら上着に身を包む。ギリギリではあったが、何とか今の状態を打破できた彼女はホッとひと安心。

「あのガキ・・・まさか天海とやるつもりか?」

一方のディマリアは見るからに成人していない少年を見て肩をすくめる。その表情は、呆れを通り越して憐れさを感じているようだった。

「死んだぞ、あのガキ」

天海の強さを彼女はよく理解している。そんな男にたった一人で挑もうとする無謀さは買うが、正気の沙汰とは思えない。

「フッ、それはこっちのセリフだ」
「何?」

ディマリアの顔を見てそう言った女剣士。彼女は少年のことを何も知らない彼女を可哀想に思っていた。

「あいつの実力を見たら、そんなことは言えなくなるぞ?」
「へぇ・・・」

レオンの真の力を知っているカグラは決して負けることがないと信じている。その彼女を見てディマリアは面白くなさそうにしていた。

「ラウル。リオンくんを連れてここを離れろ」
「わかった!!」
「あたしも行くよ!!」
「私も護衛します!!」

負傷したリオンを連れて少年たちから離れていくシェリアたち。レオンは不気味な笑みを崩さない目の前の男を真っ直ぐに見据える。
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ