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名探偵と料理人
番外編2 金田一少年の事件簿:天草財宝伝説殺人事件
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ケンタイで編集をしているという「和田守男」さん。そして俺の正体に最初に気付いた男性がフリーライターの「いつき陽介」さん。そしてフェリーがついた港で彼らを出迎えいていた美少年が「天堂四郎」くん。ここまではいい。ここまでは、ね。しかしまさか彼もいるなんて思いもしなかったよ。

「な、なんだよ。俺の方をじっと見て…っは!?もしかしてそっちの気が!?」

そう言って体をくねらせて…隣に居たいつきさんにどつかれて風呂の湯に沈んだゲジ眉の長髪をざんばらに束ねた少年…

「金田一一……金田一耕助の孫、そして」

「金田一少年の事件簿」の主人公。新ちゃんと並んで「死神」と言われていた少年…って。なんでこいつまでいるんだ!?あれ?俺、確かにコナンの世界って言ったよな?…いや、まてよ?なーんか記憶の片隅に他出版社の垣根を越えてコラボをしていたような……まさか、まさか「名探偵コナン」とコラボのしたことある作品も内包している世界ってことなのか…?俺、他に何かとコラボしたのなんかルパンくらいしか知らないぞ…?そーいやニュースで「ルパン三世」って名前出てたな…なんで気づかなかったんだ俺。
俺が悶々と考えていると俺のつぶやきを拾ったのか、金田一少年が話しかけてきた。

「へえ、俺の事知ってるんだ?」
「へ!?あ、ああ。まあな」
「へっへー。どうよ、いつきさん!初対面の知られているって俺って結構有名人なんじゃね!?」
「ばっか、金田一!おめえなんかよりこっちの兄ちゃんの方が全然有名だぞ!?というか、なんでお前は知らねえんだよ!?緋勇龍斗だぞ?なあ?四郎君」
「え、ええ。四年前の世界大会の時は自分と同い年の日本人の男の子が優勝したってことで僕もよく覚えています。それに今年も出るってことで話題になっていますし」
「そ・の、四郎君や彼と同い年のお前が何で知らねえんだよ!?」
「痛い、痛いっていつきさん!」

あーあー、綺麗にヘッドロックが決まってらっしゃる。はあ、でもどうするかな。天草財宝発掘なんかに金田一君が参加してるなんてこれはもう絶対に起こるよな…湯につかっている人の雰囲気だとまだ何か起きたって感じはしないし。さーってどうすっかね…


――


「おー、いてて…いつきさん手加減しねえんだもの。それで?その有名人の緋勇は天草に何しに来たんだ?」

いつきさんのアームロックから逃れた金田一君は俺にそう聞いて来た。

「俺?俺は天草の農畜産物や海産物を食べにかな。東京だと見ないモノとかいっぱいあるし、今度の世界大会は料理部門で出場するから何か参考に出来るかな、と。そういう金田一君や天堂君はなんで宝探しなんか?和田さんやいつきさんは取材ってことでわかるけど」
「俺の事は一でいいぞ。俺はいつきさんに誘われたからかな。天草四郎が残した暗号を
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