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名探偵と料理人
第四十二話 -網にかかった謎-
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くよ」
「あ、おかまいなく。それじゃあ…」
「「ごゆっくり〜」」

2人はビーチボールを持って海に繰り出していった。
今日は五人で伊豆の海水浴場に泊まりで来ている。親的には別に俺達四人でも良かったのだが(むしろ虫除け&護衛として歓迎されたが)、よく考えれば女性3の男性1だと龍斗君の体裁が悪いのでは?との声がぽろっとでたので今回は伊織さんが同行を申し出てくれた。はあ。遊ぶ時くらい、世間の目を気にせず思いっきりできないものかね…いやその伝手はあるんだけど今回は普通の海水浴場だったし仕方ないか。
伊織さんは海に出ず、ホテルでゆっくりしているそうだ……ホテルに戻った時、何人に逆ナンされたか聞いてみよっと。

「(蘭ちゃんたち、気を遣ってくれたんやね…)た、龍斗?手がおろそかになってますよ?」

「え?あ、ごめんごめん……それにしても、紅葉。こうやって触ってみると分かるけど少し肩こりとか筋肉のこわばりがひどいんじゃないか?」
「…んっ……それは…最近堅苦しいパーティに…参加したり……模試の勉強とか…本家のお稽古が重なったり……また…おおき…く…あ……っ!」
「…そんななまめかしい声上げないでくれ。最近そう言えば忙しそうにしてたものな。そう言う事なら、オイル塗るついでにマッサージしてあげようか?」
「お、お願いします」

オイルを背中に塗っていると分かるが、全身の筋肉が疲労してるな。なのに、肌艶はシミひとつなくすべすべで太ももは柔らかく背中越しに見える大きな…っていかんいかん。

「じゃあほら、タオルを顔の下に敷いて。我慢できないだろうからタオルで声を押し殺してね。知り合い(グルメ整体師・マリー)直伝のマッサージだから…トブよ?」
「うう……知り合いってあっちの人やろ?…お手柔らかにな?……それと……」
「ん?」
「え、えっちなのはダメやからな?」

この後、めちゃくちゃマッサージをした。


――


気絶した紅葉を放置するわけにはいかず(ちゃんと塗りむらがないように日焼け止めを全身に塗った)、ビーチパラソルの中でまったりしていると蘭ちゃんが哀ちゃんを抱えて戻ってきた。

「蘭ちゃんと哀ちゃん?どうしたの?」
「龍斗君、哀ちゃんの様子が…!」

その言葉に俺は座っていたビーチチェアを哀ちゃんに譲り彼女の様子を見た。

「んー……こりゃ、熱中症だな。蘭ちゃん、海の家に行って事情を説明して氷を貰ってきて」
「分かった!」

タオルに砂を落とすようにペットボトルに入れて持ってきていた水道水をかけながら蘭ちゃんに答えると蘭ちゃんはそのまま海の家に走っていき、その入れ違いに新ちゃんと博士がこっちに向かってやってきた。あー、ってことは博士が保護者で子供たちを海に連れてきて俺らとバッティングした感じか。

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