第三十九話 -バトルゲームの罠-
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ど」
「…ええ。耳が気持ち悪いのに目をつむればとても楽になりました…」
「よかった。…ほら園子。そんな辛気臭い顔してないで」
「そうそう。こうなることが分かってた俺が一番悪いし。埋め合わせとかは俺がするから今日は楽しもう?紅葉もそう言ってたでしょう?」
「…うん、うん!分かった!!」
この後、持ち前の明るさを取り戻した園子ちゃんを先頭にプリクラを取ったり(ウェディングドレスの格好になった紅葉を横抱きにして写ったり)、落ちゲーやUFOキャッチャーを楽しんだ。
――
「…それで?その花嫁姿のプリクラどうするのよ?」
「ど、どうするって何が?」
「さっきは先送りにしててけど撮るんでしょう?それで京極さんにメールで送るんでしょー?」
「うーん、私もそうする気で一人ずつ撮ろうと思ったんだけどさっきの龍斗クン達を見たらやっぱり一緒に撮りたいかなーって」
「そっかー…あれ?あの後ろ姿…」
「へ?」
『HEY!』
蘭ちゃんの言葉に園子ちゃんの後ろに皆が視線を送った。そこには。
―BANG!BANG!BANG!!
シューティングゲームをポーズを付けて楽しんでいるジョディ先生がいた。わーお。今のゲーム、パーフェクトかよ。
「ジョ、ジョディ先生?」
「どうしたんですか、こんな所で…」
「OH.毛利さんと鈴木サーン!それに後ろにいるのはMr.緋勇に大岡さんじゃないですかー?」
―え?先生?お、おいあれって帝丹高校の制服じゃ…じゃあ高校教師?嘘だろ?−
先生のパフォーマンスは彼女自身が目立つ容姿で様になっていたためギャラリーが出来ていた。彼らは徐々にざわつき…
「ノンノン!人違いでーす!」
このまま注目を集めたままなのはまずいと感じたのか蘭ちゃんと園子ちゃんの背中を押して人が少ないエリアに押しやって行った。
「えー?放課後毎日このゲーセンに通ってた?!」
どうやら彼女はかなりのゲーマーらしく、特に日本のゲームが好きで存分に楽しむために日本で英語教師をすることになったらしい。…あれ?この人FBIだよな?潜入捜査だったような?いや、まあFBIだろうとゲームが好きなこともあるんだろうけども。
因みに彼女の評判は容姿や肌の露出が激しいことから男には上々、女子にはそこプラス授業が固いという事で不評といった感じだったんだが…
彼女の友人が日本で小学生教師をしているらしく、思春期の男子高校生なんてちょっと胸元開けておけば嫌われない、真面目な授業をしていれば首にされることなんかない、とのアドバイスを貰ったそうだ。
「…あれ?それじゃあ女子への評判については?先生、ウチら女生徒からの評判への対策聞いてないんですか?」
「Oh〜そう言えばナツコからは教えてもらってないでーす」
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