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名探偵と料理人
第三十八話 -学園祭翌日-
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アイツ?」

どうやら朝、コナンに変装した哀ちゃんも新ちゃんの家に来ていたらしく話す時間があったそうだ。その際、俺が宮野明美さんの事を独自に調べていたからこその発言であったことを説明してくれたと。コネクションの幅という意味では龍斗はオレ以上だ、という言葉に納得していたそうだ…よかった。完全には信用はして貰えていないだろうけど疑われたままだとフォローするにも向こうから拒否されてしまっちゃうからね。

「それで?今日は二人っきりでの登校でしたけどどうでしたか」
「あー!テメーやっぱりそう言うつもりだったかのか!!一緒に行こうって誘おうとしたら伊織さんにはだいぶ前に出られました、って言われてどうしたかと思えば!!」
「まあまあ」
「そのにやにやした顔をヤメロ!ったく。まあなんつーか、久しぶりにTHE日常!って感じで…良かったよ、本当に」

そう、しみじみと呟いた新ちゃん。そうだよねえ。何気なさ過ぎてみんな忘れがちだけど変わりない日常ってのはかけがえのないものなんだよね。

「そうそう、今夜は…頑張ってね♪」
「な!聞こえてた…って龍斗なら聞こえてるかあ。耳打ちだってーのにまったくもう…」

本当に、頑張ってな。想いをしっかりと伝えてあげて。

「そうだ、工藤!今度来た英語の先生がちょーイケてんだぜ?」
「ナイスバディな外人さん?」
「え、まじ?」

お、中道に会沢。そう言えば新しく来たジョディ先生。あの人って確かFBIの人だったっけか。本当最近は原作の内容を思い出さなくなってきたなあ。いい傾向だとは思うけど、思わぬところで足元をすくわれないといいけどな…


――


「おや、緋勇君。どうしましたか?」
「どうも、シャロンさん」
「…もう、タツト?誰かがいるかもしれないのに」
「大丈夫だよ、こちらに聞き耳を立てる人はいないし音を拾うような電波も出てないし」
「電波って、貴方はまったくもう…それで?何をしにきたの?」
「ああ。劇へのお礼、かな?最後までは出来なかったけどみんな納得できる出来になったのは最後のシャロンさんの指導があったからだってみんな言ってますよ」

そう、最後だけだけど騎士役の代役をお願いした際にそのまま演技指導もして貰えた。なんでもできるイケメン医師ってことで新出先生のファンがうちのクラスに増加したほどだ。

「あら、そうなの?」
「ええ。もしかしたらファンレターなんてものが来るかもしれない、ってくらいには」
「それは大変ね」

そう言って、くすくす笑うシャロンさん。うん、手の当て方といい、笑い方と声といい、完全に女性なんだけど新出先生だからなあ。違和感ばりばりだ…っと。

「ということで、新出先生。2年B組の生徒一同は先生のご協力に感謝しています。今はまだ予定ともい
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