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名探偵と料理人
第三十六話 -学園祭、黒衣の騎士-
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「…新ちゃん」
「た、龍斗」
「後で言いたいことと聞きたいことがいっぱいあるけど。今は舞台裏に行こう?(結構ヤバイでしょ?)」
「あ、ああ。すま…ねえ!?…っぐ!!??」
「新ちゃん!?」
「工藤!?」
「新一!?」

俺に言うようについて行こうと一歩を踏み出した瞬間、新ちゃんは俺に倒れ掛かってしまった。推理の後半に連れて彼の心音が乱れ始めていたことが分かっていたから大事になる前に回収したかったんだが推理が終わるまで待っていたのはやっぱり失敗だったか!?

「新一?新一ーーーーーー!!!」


















ん?この独特の臭い…保健室か?ああ、そっか。龍斗が俺を運んでくれたのか。くっそ、アイツには迷惑かけてばっかりだな。だからアイツもオレには…
オレは瞼を少しずつあける…一番初めに目に入ってきたのは蘭だ。青い顔してるな。他には服部、園子、和葉ちゃん、紅葉さん…そして龍斗。ああ、皆顔色が悪いな。そりゃそうか、人が目の前でガキにまで縮んちまったんだから…な!?

「おお、工藤!目ぇ覚ましよったか?!」
「え?」
「よかったー、気ぃついて!」

慌ててオレは手を見、体を見た。…黒衣の騎士の衣装がぴったり着れてる?ってことはオレの姿は高校生のまんまなのか?

「もぉ、心配させないでよね!」
「まったくだ。そういうことするなら事前に教えてもらいたかったな!」
「いやいや、龍斗。倒れることを事前に教えるなんて無茶なこと言ったらあかんよ?」
「…あれ?」

どうなってるんだ!?







…龍斗の目が笑ってなくて、それを見て背筋が凍ったのはココだけの話だ。


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