番外編1 〜昔語り1〜
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かる肉体。…けと気をひかなければ弟妹に危害が及ぶ。なら、
「俺の都合に付き合ってもらうぞお二方!」
「え、あいや。待たんか…」
俺はサングラスのおっさんが何か言う前に駈け出していた。
―
どれくらい時間がたったか。10分?1分?もしかしたら10秒に満たなかったかもしれない。俺はあおむけに倒れ、指先1つ動かなくなっていた。2人は小屋に入って、俺達の濃厚の成果に少なからず驚いているようだった。『なんとまあ…』『これを子供たちだけでつくっているとはのう』俺に出来たのは小屋の方を睨めつけるくらいだった。
「さて、と。お主、ワシに負けたのじゃ「食えよ」が…?ほう?」
「俺の体は食いでがあるぞ?何せ、ここ1年はほとんど排泄行為をしていない。食った物全てが俺の血肉になっているんだ。だからあんた達二人くらいの腹は満たせるはずだ」
「食没…?その歳でか…?」
そう、俺はリーダー交代から「食没」を身に付けていたようだった。リュージが拾ってくれたこと、家族に合わせてくれたこと、俺の事を身を挺して守ってくれたこと、…そして生きている事。…生きている事とは食らう事。我が血肉になってくれている事。すなわち食材への感謝。全てに感謝をささげよう。その「心」に思い至ってから、俺は「食没」が自然とできるようになっていた。そのため、今この場で最も上等な食材だろう。…だから……!
「だから、俺の弟妹には手出し無用に頼む!あいつらは必死に生きているだけだ。これ以上大人があいつらから何かを奪わないでくれ……!」
「…ふむ。ならこうしようかの--」
―
そこからはまあ、ご都合主義というか。俺が対峙していたのは後に俺が親父と呼ぶ一龍とマンサムだった。貧しい人への食料配給の途中で荒野なのに食材の香りを漂わせる一角があることに気付き、気になって寄ってみた所での邂逅だった…というわけだ。俺がしっかりと話を聞いて置けばよかったのだが、如何せん大人=信用できぬ仇。というのが先行してしまったのだ。
一龍曰く、「悪魔がいないのにグルメ細胞の悪魔持ちの雰囲気を漂わせている俺」に大変興味が湧いたらしく弟妹ごと俺たちを引き取ってくれた。弟妹たちとは離されてしまったが俺の働きが彼らの待遇向上に繋がるとのことで必死に一龍の元で修行に励んだ。途中、次郎や節のん、与作の所に預けられたり、トリコ達が新た拾われてきて加わったり、弟妹達が意外に優秀で俺の庇護が要らなくなって寂しくなったり、姿が龍斗を模しているせいか、できる技が東京魔人学園シリーズのものだったりと色々あったが、ある程度成果をあげたことから一龍から修行の一時終了を申し渡された。そして後の四天王より五年早く、美食屋としてグルメ時代に名乗りをあげた。
「とまあ、俺が生まれてから美
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