番外編1 〜昔語り1〜
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、ええ。大丈夫や。続きをお願いします…(こないな重たい話やったやなんて。でもウチから聞いたんや。最後まで聞かなあかん!)」
「それじゃあ、続きだ――」
そこから俺の生活が始まった。幼年組は雨をためる盥を作ったり、腐った食べ物を荒野に放置(こうすることで虫が湧く)したり、虫の回収をしたり、荒野で生えている草を回収したりと日々の糧になる物を集落から離れない程度に集めることが主だった。荒野に不自然に山になっているのは腐りすぎて土に還った食材らしい。……俺は何となく、いつも根こそぎとっていた雑草の根をその土に植えてみると翌日には青々しく立派な雑草の姿があった。流石は荒野を生きる雑草というか。栄養があると一気に成長するらしい。まあ、その成長力もトリコ世界ならではというか。また、腐った食材はそれ以外にも使われてない集落の小屋の腐った樹の近くにおいているとなぜかキノコが生えてきた。匂いを嗅いで食材として大丈夫そうだったので追加で食卓に上がるようになった。王都での食糧調達は常に2日に一回とはいかず上手く調達できない時は最長1週間帰ってこないこともあり死線をくぐったりもしていたのでこの新たな食材提供はもろ手を挙げて皆に歓迎された。
それから、俺には特別な才能(白玉からの転生特典)があった。それが分かったのはとある食材をリュージ達が持ち帰ったことからだ。その食材は賞味するタイミングが非常に短く、その時間を過ぎると猛毒に変じるという物だった。俺はその「食材」を見た時、食べると死ぬという第6感が働いた。そして匂いを嗅いだとき、明らかに「嫌」な匂いがした。(その当時は何の毒までは分からなくてただ嫌と認識した)とにかく食卓にそれがあがってそのれ認識した瞬間、泣いて喚いて食べさせることを中断させた。まあ、普段の様子からかけ離れている姿に家族の皆は困惑していた。どーにか危険性を認識でさせられないかと思案してその時はすでに常食となっていた虫にその食材を食わせ虫が死んだことで危険性を分からせた。それから俺は、「毒味」ならぬ「毒嗅」役を任された。
大変な思いをしたことが沢山あった。当たり前だ。こんな境遇だ。でもそれ以上に楽しかった。充実していた。笑顔が絶える事はなかった。―そして10年後、俺はグループのリーダーになっていた。俺より年上の家族は皆いなくなっていた。
―
唐突だった。何の前触れもなく、リュージが王都から帰ってこなかった。当時サブリーダーについていた女の子が次のリーダーになった。その子も1年と経たず、王都に?まれた。そうして俺の年齢が二桁になるころ、俺はサブリーダーとなり往路への食糧調達の仕事を行うことになった。初めて見た王都はとてもきらびやかで…そこで俺達は「ゴミ」にすらなれないと思い知った。食糧調達はとにかく息をひそめて、ゴミ捨て場から人
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