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名探偵と料理人
第三十四話 -日常回-
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王様な龍斗か。どないな感じなんやろ?」
「こう、びしっとやればいいと思うよ。私や新一を怒った時みたいに」

あれー?なんか断れない感じになったなあ……王様か。何回かあったことあるけど、王様をセリフで表すって難しいな。んー、穏やかな性格だとダメ。国で一番偉い奴。トップ、集団の中で下の者を引っ張っていく、生かしていく…激しい性格…俺様…

「それじゃあ…『この国の全ては俺のものだ!天も、地も、その場に生きとし生けるものすべてがだ!我が国民よ、お前たちの命はお前たちの物ではない!すべては俺のものだ!!俺のものである限り、誰一人として飢える事、勝手に死ぬことは許さねえ。黙って俺についてこい!!』…なんだろう、よく分かんないセリフになっちまったけど。こんな感じ、か…?」

何故に皆さん固まっていらっしゃりますかな?

「ひ、緋勇。オレな。お前の事優男だなと思ってたんだけど」
「ああ、オレもだ。だけどなんつーか。さっきのお前はヤバかった。なんかすげえ迫力?覇気?があったわ」
「そ、そうね。なんかすごい迫力だったわ」
「龍斗君の国の人は本当に飢える事のない、いい一生を過ごせそう」
「あ、ありがとう?でいいのかな。…紅葉?もーみーじー?」
「……ええなぁ。とってもええ。いつもの優しい龍斗もええけどこう、強引に引っ張って行ってくれそうな龍斗も恰好ええなあ…」
「あーあー…」
「な、中道!オレ達は部活に行こう(ここにいて甘々な二人を見るなんて勘弁だ)」
「そ、そうだな会沢!いざ、俺たちの青春のフィールドへ!(大賛成だ。あーなった大岡は妙に色っぽくて敵わん!)」
「お、おお?じゃあな、二人とも」

なにやら、小声で話し合ってそそくさと二人は出て行ってしまった。ってか、放課後始まって結構時間たってるんだが今から行ったら怒られるんじゃないか?

「じゃ、じゃあ蘭。私たちは続きはハンバーガーでも食べながらしよ!」
「そ、そうね!あ、龍斗君は紅葉ちゃんを連れて帰った方がいいよ。なんか今の紅葉ちゃん危なっかしいし!」
「そう?…じゃあ、俺達は帰ることにするかな。二人とも、頑張ってね。…ほら、紅葉立って。帰るよ?」
「うん…」





「ほら、紅葉。しっかり立って。もう学校出て歩道に出たんだから」
「いーやーやー。ウチ位龍斗なら余裕で運べるやろー?」
「まあ、そりゃそうだけどさ。じゃあ、ほら。腕につかまって?」
「うん♪」

そういって差し出した俺の左腕を挟み込むように抱く紅葉。…おおう、力いっぱいに抱くものだから胸が…

「そ、それで?今日は何を作ろうか」
「(動揺してる龍斗もかわええなあ)せやねぇ。商店街のほうに行ってみて、今日のええ食材を見ながら決めるんいうのはどう?」
「旬の食材を使ったシェフのお任せ
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