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名探偵と料理人
第三十話 -世紀末の魔術師(3/6)-
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コライ二世の三女、マリアの指輪……っ!」
「あんたがそういうならそーなんだろ?」
「それをどこで!?」
「…へっ!!」

そういうとネックレスを再び首にかけ、寒川さんはデッキから船の中へ戻って行った。

「本物なんすかねえ」
「さあ…詳しく鑑定してみないと…」

確かに、鑑定は必要だろうけど浦思さんはあれが本物であることを確信してるな。それにしてはなんでそんな苦い顔をしてるんだろうか?

「ん?西野君、ボールペン落ちそうだぞ?」
「え、あ、ありがとうございます」

結局、その後妙な雰囲気になってしまい。今飲んでいるビールを空けたことを契機に部屋で夕食を待つことになった。
3人娘はまだ喋っていたので、俺も毛利家の部屋にいることにして新ちゃんや小五郎さんと近況や世間話で時間を潰した。





―ドンドンドン!−

時刻は8時前、ドアが激しくノックされた。応対には小五郎さんが出た。

「毛利さん!」
「ああ、西野さん。やっと夕飯ですか?」
「た、大変なんです!寒川さんが、寒川さんが部屋で死んでます!!」
「なにいぃ!?」

西野さんの声は大きく、部屋にいた全員にそのことは聞こえた。

「と、とにかくついてきてください!」
「わ、わかった!お前らは部屋で大人しくしていろ!」
「う、うん…」

そう言うと、小五郎さんは西野さんについて行った。…その二人を追う小さな影も一緒に。

「それじゃあ、誰かが知らせに来るまで部屋で大人しく…ってコナン君は?」
「あー、いや。えっとね…」
「まーたついて行ったのね!私が…」
「いや、ここは俺が連れてくるよ。蘭ちゃんは紅葉と一緒にこの部屋で待ってて」
「え?私は?」
「園子ちゃんは俺と一緒に史郎さんの所に行こう。非常事態だし、身内は固まっていた方がいいよ」
「う、うん」
「じゃあ、部屋にはチェーンロックと鍵をかけて。誰かが来てもすぐに開けないでのぞき窓で確認すること。いい?」
「わ、わかった」
「龍斗。お気をつけて…」
「分かってる。何事もなく帰ってくるって」

そう言って、俺は園子ちゃんを連れて3人の後を追った。
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