第二十九話 -世紀末の魔術師(2/6)-
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
やで?)
(っ!ど、努力してください!)
(せやせや。人にものを頼むときはな、笑顔を忘れたらあきまへんで?)
(んにゃろう)
しゃがみこんで小声でやり取りをする二人。まあ俺に当然聞こえているわけで、苦笑を浮かべながら女性陣にはこういった。
「じゃあ集合は…そうだね、とりあえず9時にホテルってことで。予定変更とかトラブった時は携帯に電話して。すぐに≪飛んでいく≫から。じゃあ平ちゃん、コナン君。行くよ?」
「おう」「うん」
そういって俺達三人は神社を後にした。
その後ろでは……
「なーんか、妙に仲がいいのよね。コナン君と服部君」
「龍斗君と仲がいいのは当たり前として。なんか3人兄弟で龍斗君が長男、あとの二人が歳の離れた双子って感じ?」
「そら平次は子供っぽくてやんちゃやけど。小学生のコナン君と双子って…あかん、そう言われたらそんな気がしてきたわ…」
「まあまあ。そんなら二人の面倒はお兄ちゃんの龍斗にお任せして。ウチらはどないします?」
「んー……そうだ!女は女同士で浪速のイケてる男どもにご飯をおごらせちゃおうよ!」
「そんなら、ひっかけ橋にでも行ってみる?」
「あ、でも紅葉ちゃんは……」
「大丈夫です。龍斗はそないなこと気にしません。他の男にウチがなびくようなことは無いって知っとりますから」
「オーオー、御馳走様」
「ああ、でも龍斗の方はなあ…」
「え!?龍斗君浮気するの!!?」
「うっそー…それって何かの勘違いよ、絶対!だって龍斗君紅葉ちゃんにメロメロだもの!!」
「ああ、いや。浮気とちゃいます…」
なんて会話が繰り広げられていたことは二人は知らない(俺は聞いていたけど)
「オマエ、12番目の文字引っかかってるんやろ?」
「ああ、キッドの予告上にしては英語って言うのが唐突に感じるんだ」
「唐突?」
「今回のインペリアル・イースター・エッグはロシア由来のものだ。奴ならそれに即してロシア語を絡めてくるはずだ」
「ロシア語言うたら…」
「К(カー)。英語で言うKのことだね」
「龍斗の言う通り。でもそれだと…」
「時間の文字盤に当てても時刻にはならへんな」
「それに予告状の最後の『世紀末の魔術師』ってのも気にかかる。奴は一度も自分の事をそう呼称したことは無かった。何か意味があるはず…」
「ったく。気障な奴やでほんま」
「もう一つ引っかかるのは、今まで宝石しか狙ってこなかった奴がなぜ今回に限ってそれから外れてエッグを狙ったのかってこと…」
「確か、キッドは宝石は盗んでも警察に郵送とかで送り返しているんだっけ?だから被害金額は盗む過程における器物破損、警備員の人件費及び治療費とかが大半で宝石本体の値段は入っていないとか何とか」
「なんや?えらい詳しいやんけ」
「俺も一度
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ