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名探偵と料理人
第二十八話 -世紀末の魔術師(1/6)-
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ルメットをとる。まあ青年って言うけど…

「なあ、工藤?」
(は、服部!?)

平ちゃんの事なんだけどね。後ろにはちゃんと和葉ちゃんもいる。

「まーた、こいつか」
「もう、なんで服部君いっつもコナン君の事工藤って呼ぶの?」
「ああ、すまんすまん。こいつの目の付け所が工藤にようにとるからな」
「それにしたって病気やで。今日も朝はようから『工藤が来る工藤が来る』いうて。ほんまいっぺん病院で見てもらった方がええんとちゃう?」
「ああん?」

そう言うと、平ちゃんと和葉ちゃんは言い合いを始めてしまった。平ちゃんの工藤呼びは言っても直らないからなあ。関西組の二人の言い合いを尻目に関東組も彼らについて話をしていた。

「ねえ、あれが西の高校生探偵の服部平次君?結構いい男じゃない?」
「だめだめ、服部君には幼馴染みの和葉ちゃんがいるんだから。今はあんなふうに喧嘩してるけどホントはすっごく仲がいいんだから」
「はいはい、それは私と龍斗君には見たらよーっく分かるってもんよ。ねえ龍斗君?」
「そうだねえ、俺らがいっつも見てた蘭ちゃんと新ちゃんのやり取りそっくりだよ」
「え……」

そういって二人を見て徐々に頬を染める蘭ちゃん。自分と新ちゃんを重ね合わせてるのかな?それにしてもよく二人の言い合いは途切れないなあ。

「あーあー。私にも幼馴染みの男の子…龍斗君と新一君以外にもう一人いたらなあ」
「まあまあ、園子ちゃんにも絶対良い縁があるって」
「せやで、園子ちゃん。ウチと龍斗を見てみ?普通ならありえへん縁でつながった二人や。まあその縁を繋いでくれたのはあの和葉ちゃんなんやけどね」
「え?それってどういう?」
「彼ら、実は俺が長期休みで関西の方に行っていたときにいつも遊んでた幼馴染みなんだよ。だから今日は俺の幼馴染みが全員…まあ新ちゃんはいないけどほぼ全員顔を合わせたってわけ」
「へええ。なんだかすごいわね。蘭って龍斗君経由で二人にあったわけじゃないでしょ?」
「平ちゃんが新ちゃんに会いに来て…が最初だったかな。そこからポンポンと会う感じだよ。それで縁を繋いだって言うのは」
「ウチと龍斗が出会ったかるた大会に龍斗を誘ってくれたのが和葉ちゃんだったんです。彼女がいなければウチは龍斗と出会う事すらなかったんよ」
「ええええ、じゃあ二人にとって和葉ちゃんはキューピッドなのね!はあ、私にも良い縁連れてきてくれないかな…」

そんなこんなを話していると、俺達は西野さんの案内で美術館の会長室に案内された。

「ん?おお、毛利さん!よくぞ来てくださいました。蘭さんやコナン君も。それに龍斗君と紅葉さんも今日は存分に見て行ってくださいね。…園子、あとの二人は?」
「服部平次君と遠山和葉さんよ。服部君は西の高校生探偵って呼ばれてて
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