第二十七話 -黒の組織との再会-
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さて、と。それじゃあ夏さんも一息つけたみたいだし母屋に移りますか。あ、その前にペアを飲んでくださいな」
そう、今日の訓練は女性になって行う日だった。紅葉が前回訓練の見学に来たときも女性でその時彼女の体に触ったことでへそを曲げてしまい。そのため、格闘を視野に入れた訓練に入るまでは女性体の場合は俺が触る事の無いような訓練内容にしてくれと言われてしまった。
そういえば、父さんとの訓練の時に父さんビデオ撮影してたよな?参考になるならないはともかく見てみようかな?
―
「はい、はい…わざわざありがとうございました目暮警部。はい、ではいつかの機会があればうちでBBQでも。ええ、ご招待しますよ。警部の部下や勿論みどりさんも呼んで。はい、それでは失礼します」
「龍斗ー、今の電話目暮警部ハンやったんやろ?なにかありましたか?」
現在は夜の9時。夕食や片付けが終わり普段なら各自自由時間なんだけど子供の頃の修行風景のビデオを見ると夕食の席で漏らすと夏さんと紅葉が一緒に見たいと言ってきた。伊織さんも誘ったのだが何やら仕事があるらしく断られてしまった。
三人で色々身支度を済ませて見終わったらあとはもう寝れる体勢にしてから、なぜかあるシアタールームに移動した。…いやなぜあるかは知ってるけど、これが家にある原因は俺が生まれたことなんだけど!…まあ二人には言うつもりはない。だって、親馬鹿って言われるに決まっているしね。
「ああ、ほら。10月に客船で事件に巻き込まれたろ?その中で20年前の四億円強奪事件の実行犯の二人が捕まったんだけど。二人の経歴を洗ってみたら整形するための渡航だったり、1泊2日の海外旅行をこの20年繰り返していたみたいでさ。時効の期間が伸びに伸びてたらしくて。4億円は返却になったんだってさ。銀行員の殺人や叶才三の殺人の罪も償わせるんだって。殺人の時効はまだまだだったらしいから」
「ああ、あの。新聞とかで時効成立からの大逆転!とかいわれとったなあ」
「さあさあ。犯罪者がしっかり裁かれるんだしお話はその辺で!ビデオ見るんでしょう?」
「そうですね、それじゃあ見ましょうか」
―
ビデオの再生が始まると画面に映ったのは20代の男性と5,6歳の男の子だった。二人はともに黒地に金の龍をあしらったカンフー服を着て対峙していた。顔立ちは良く似ていて二人が親子だということがわかる。男性の方は龍麻、子供の方は龍斗だ。
二人がいるのはどこかの道場のようだった。二人は道場の中央で対峙していていて距離はおおよそ5m。カメラは道場の壁際に設置されているようだった。
二人はやや半身になり左手を前に垂直に突き出していた。その手は中指人差し指だけを立て人差し指の指先が中指の第一関節と第二関節の間につけ、右手は胸の前に構えるという独特の
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