第八十七話 重臣会議
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顔をするかですね。
取りあえず、クラーマー一家は屋敷で悪性のヴァガインフルエンザが発生したため保健所により隔離入院中としました。ハイドリッヒも一緒に居合わせて隔離した事にしています。
捕まえた憲兵隊は、詰め所ごと変装した連中が入れ替わって居ますが、連中も伝染病にかかって隔離される予定ですからばれる心配は無いんですよ、流石は爺様です。
さてさて、ネタを仕込んで事件を確り料理しないとですね。
■オーディン 軍務省軍務尚書室 ハーロルト・フォン・エーレンベルク
今朝からの事は、自分の軍人生活の中で最も激動の日となった。
陛下からのお呼び出しで出かけたが、まさか現職の憲兵副総監が装甲擲弾兵副総監を襲わせるとは、
自分の監督不行きであると、沈痛に感じたので陛下に辞任を上申したが、
何と陛下はご自身も憲兵の悪癖をそのままにしていたとご自分のせいでもあると仰ったのだ。
陛下は小官の罪を問わずに憲兵の綱紀粛正に全力を入れよと仰って自分の辞任を却下なされた。
此所まで陛下のご期待を受けた以上は、誠心誠意陛下にお仕えし、絶対に憲兵隊の膿を出し切り陛下のご期待に添う憲兵隊を作り上げる、お手伝いを致す所存だ。
陛下のお優しさに胡座をかくわけにはいかないから、実績にてそれを見せてみようぞ。
陛下、残りの人生をかけて陛下にお仕えいたしますぞ。
■オーディン 装甲擲弾兵総監室
装甲擲弾兵総監部に帰還後、ライムバッハー、オフレッサーは、話し合いをしていた。
「オフレッサー、卿の家族が無事で何よりだった」
「総監ありがとうございます」
こう言う所は装甲擲弾兵は体育会系のノリなのか先輩には礼儀正しいのである。
「しかし、我々が憲兵隊を検挙する日が来るとは思っても見なかったな」
「まったくですな、我々は毎度毎度検挙される側でしたから」
「ハハハそうだな、卿と一緒に何度営巣に叩き込まれたか覚えてないからな」
「全くですな、あの頃は一番戦っておりましたから」
「彼奴らは、我々装甲擲弾兵を筋肉馬鹿とかと散々馬鹿にしてるからな」
「小官など、石器時代の勇者だの、ミンチメーカーだの呼ばれていますし」
「俺や卿のように、下級貴族や平民出身者を散々馬鹿にしてきた連中を俺たちが、陛下のご命令で浄化するとは何と気分の良いことだな」
「無論です、今度は我々が徹底的に取り締まってやりましょう」
「うむ早速だが、各地に派遣する者達の人選を行おう」
「そうですな、早速士官学校からも人員を帰還させましょう」
「オフレッサー、宜しく頼むぞ」
「総監任せて下さい」
「それと、憲兵隊総監部への突入は閣下が為さいますか?」
「ハハハ、それはオフレッサー卿に譲るよ。家の絨毯と窓の補修費を受け取ってこい」
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