第二十六話 -二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件-
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さんが亀田さんの部屋をノックした。しかし中からは誰の反応もなく部屋のノブをひねるとドアはあいてしまった。中は無人であることを小五郎さんが言った瞬間、高校生探偵の二人は走り出してどこかに行ってしまった。…まったく。
「ねえ、お父さん。亀田さんがいないこと早く鮫崎さんに伝えないと。ねえ服部く…服部君?コナン君!?え、どこにいったの?龍斗君!」
「ああ。二人なら中が無人であることを聞いた瞬間に脱兎のごとくぴゅーって走ってどっかいったよ」
「ええええ!?」
「大丈夫、俺が二人を追いかけるから蘭ちゃんは小五郎さんと食堂に戻って」
「わ、わかった」
「あ、そういえばカノウサイゾウってどういう漢字なんですか?」
「ああ、願いが叶うの「叶」に才能の「才」、そして漢数字の「三」だよ」
「ありがとうございます」
さて、丁度いい感じに二人と話せそうだ。
―
「ほー、おもろいやんか…久しぶりに推理が食い違たな」
「ああ、最初にあった以来だな…」
お、どうやら意見のすり合わせが終わったところに来れたのかな。
「お二人さん、推理の進捗の方はどう?あと、俺は気付いてたけどいきなりどっかに行く癖は直した方がいいよ?報連相は大事」
「そらすまんかったのう。推理の方は俺らで意見が違てな。これからは分かれて調査することになったんや」
「なるほどねえ。因みに二人が思う犯人って誰?」
「オレは蟹江さんだ。亀田さんに自分の時計を付けて死んだと錯覚させ今もどこかに隠れているんだ。それで服部が…」
「亀田さんやな。時計はわざわざ外して偽装して工藤みたいなミスリードをさそっとるっちゅうこっちゃ」
あれ?二人とも俺が考える犯人じゃないな。俺が鯨井さんの周りを回った時、彼からは硝煙の匂いがした。そんな匂いがしたのは乗客の中では彼だけだった。つまり犯人は彼だ。
さて、伝えるべきなんだろうけど。どちらが先に真相にたどり着くかを競うみたいなことになってるしどうすべきかな。あ、久しぶりに思い出した「叶才三」についてなら教えていいかな。
「じゃあ、オレは船内に「ちょっと待って」ってなんや龍斗」
「俺が気づいたことを二つだけ提供したくてね。俺は犯人が分かっててもそれを立証する筋道を立てるのが苦手だしそこは二人に任せるよ」
「なんやと!」
「龍斗は分かってんのか!」
「まあ。俺の感覚からの情報からね。でも今はそれが証拠にならないし」
「な、なるほどな」
「…それで?情報ってのは?」
「まずは海老名さんの荷物。あれ鞄ぎっしりに爆薬が仕込まれてるよ」
「な、なんだと!?」
「どういうこっちゃ、龍斗!?」
「ほら、七号室で立ち止まったでしょ?あの時あの部屋から相当量の爆薬の匂いがしたから」
「そらえらいこっちゃ。なんとかせな!」
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