第二十六話 -二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件-
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え…っと私は聞いていません。他の皆は?」
朝の仕込をしていたスタッフに聞いてみたが特に聞いていないようだった…と!
ドォォオオォオオォンーー!!
今度は何かが爆発したような音がした。流石にこの音にはスタッフの皆も仰天していて、軽いパニックが起きていた。耳を済ませてみると…これは船尾のデッキのほうでエンジンとかが爆発したわけではなさそうだな。でもなんで船尾?
「落ち着いてください!エンジンが爆発したとかではなく船尾のデッキのほうで何かがあったみたいです!ちょっと様子を見てきますので皆さんはスタッフルームに移動してください!あ、火元はちゃんと確認してからですよ!」
「わ、分かりました。お願いします」
そういって、俺は船尾のデッキ移動してみると何故か船の上に上げられていた旗が燃えていて、船尾には炎の前に人だかりが…この臭い……人の肉が焼ける臭い…か。
「何があったんです…か?って平ちゃん?コナン君!?」
「え?」
「は?」
「それに小五郎さんまで…」
どうやら、新聞広告の謎掛けを解いて参加した毛利一行と平ちゃんは探偵の依頼を受けて乗船したらしい。って悠長に話してしまったけど…
「それと…もう手遅れだけどその燃えている≪人≫、早く消火したほうが…」
「な、なんやて!?」
「な、なんだと!?」
「た、確かに人が燃えてるぞ!?おい、早く水を!」
結局消火が完了したときにはその人物は黒焦げになってしまっていた。どうやら今現場に現れない人物のつけていた腕時計をしているらしくその蟹江さんという方?らしい。
「それで?二人の見解は?熱心に死体を見ているようだけど」
「そーやな。とりあえずあそこで脂汗を流しているあのオッサン叩けばようけ埃が出るんとちゃうんかな」
「ああ、さっきの銃声といい事情を知ってそうだからな」
「え?銃声?」
「龍斗も聞いたんじゃないのか?爆発が起こる前にぱーんって」
「お前さんのそのよーわからん性能の耳なら聞き逃すことなんか無いとはおもたけど?」
「ああ、いや。パンって音は聞こえていたけど。あれって爆竹の音でしょ?前にハワイで新ちゃんが撃ってた実銃の銃声と比べて軽いし音小さいし」
「なんだと!?」
「なんやて?!」
「えっと……なにか役に立つ?」
「ああ、かなりな!」
「おおきにや、龍斗!」
その後、現場を軽く保存し船尾にいた乗客たちは船尾から食堂に移動し怪しい挙動の鯨井さんの尋問を行うらしい。尋問を行うのは元警視という鮫崎さん。小五郎さんはスタッフのアリバイを聞くということで途中まで一緒に行動した。俺はスタッフルームに戻って事の次第を説明した後、チーフスタッフに許可を貰い食堂で皆に合流した。俺の感覚は役に立つだろうしね。
「…それで、彼は何か喋った
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