ペルソナ3
1974話
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ている筈。
となると、恐らく痕跡とかも消している筈で……それでも痕跡を見つけたという内部監査の者達が褒められるべきなのか。
ただ、その痕跡がコンピュータに残っていたという事は、やっぱりあの映像は最近見つかったものだったのか。
俺はてっきり、以前から幾月が隠し持っていた映像の可能性もあると考えていたんだが。
だが、そのパターンだと映像の加工は随分と前に行われている可能性が高く、コンピュータに痕跡が残っているのはどう考えてもおかしい。
「限りなく黒に近いのなら、これ以上妙な動きをするよりも前に手を打ったらどうだ? 警察じゃないんだから、証拠がなければ動けませんなんて事はないんだろ?」
「それは当然だ。今もその準備はしている。だが……幾月が現在残っているエルゴ研のメンバーの中ではトップの人物でな。桐条グループのシャドウ研究においては第一人者という立ち位置だ。そう簡単に極端な手を打つ事は出来んよ」
そう告げる武治だったが、表情は微かに歪んでおり、不満を隠し切れていない。
……まぁ、話を聞く限りだと幾月は影時間やシャドウに関しては、武治の側近中の側近といった感じだったかな。まさに裏切られたといった感じがするのだろう。
「何なら、俺の方で手を打ってもいいけど、どうする? 俺の能力は知ってるだろ?」
ペルソナを使わずに使用可能な魔法の数々。
特に影のゲートを使った転移魔法は、拉致や暗殺といった手段にはこれ以上ない程、有効だった。
多少なりとも魔法が研究されているこの世界だが、それでも俺の暗殺を防ぐ事はまず不可能だ。
そう暗に示したのだが……武治は俺の言葉に首を横に振るのだった。
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