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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第六十九話
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の蹴りを、腕一本でガードする。
「くっ…なるほど…硬い…」
「ええ、俺の素の耐久力なんて貴女の半分以下ですから」
「だったらこっちも本気で行くぜ!」
彼女は突然逆立ちし、カポエラキックを繰り出した。
回転から産み出される蹴りを、気を纏った腕で受け流す。
数回目の蹴りの後、彼女の両足が、俺を捕らえた。
「しくった!?」
そのまま、ひねりを加えた動きで、地に足を着けず、俺を放り投げた。
「ちぃっ!」
今度は三角跳びをし、彼女へ跳び蹴りを放つ。
接触の瞬間、あろうことか彼女は拳で蹴りを受け止めた。
「まじかよ……」
まさか今のを拳で受け、競り負けないとは……
「そこまで!」
そこで、師範が止めに入った。
「師匠!?」
「彼には、お前ではまだ勝てない」
「まだ決着がついてないんだからわかんねーじゃん!」
すると師範が、此方を向いた。
「少年、わかるな?」
きっと師範が聞いているのは、止めた理由だろう。
「ええ。きっと続けても互いに勝ちも負けもしないでしょうね。
彼女には技が、俺には気があり、総合力では火燐さんが上ですが、俺の守りを抜けはしないでしょう」
火燐さんは攻性特化、対して気を纏った俺は防御特化。
「彼の言う通りだ」
「はい…わかりましたよ師匠…」
火燐さんが渋々引き分けを認めた。
「一夏君!いつかぜってー勝つからな!」
「はい、俺も再戦を待っています」
こうして、月日のちょっとした疑問から始まった出来事は、その幕を閉じた。
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