第二章
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しかし拳や術、自然現象は別だった。その為戦士達がそれぞれの拳や力で戦いペリュトン達を倒していった。だがその数はあまりにも多く。
彼等も倒しきれずペリュトンが大阪の街に迫り大阪の市民達を襲おうとしていた。その中で遂に戦士達はそれぞれの力を最大限に出し空を埋め尽くさんばかりのペリュトン達を倒していった。それは英雄も同じで。
彼も空に舞い上がり両手を横に肩の長さに垂直に上げて駒の様に激しく回転し自らの周りに巨大な竜巻を起こした。そうしてだった。
空を飛び荒れ狂いペリュトン達を瞬く間に薙ぎ倒していった、あらゆる武器も通じないペリュトン達も彼の竜巻には敵わず何と彼一人で何万もいたペリュトン達の半数を倒した。
その彼の活躍を見てだ、大阪の子供達はわかった。
「あのペリュトンの大群の半分を倒すなんて」
「英雄さんの竜巻って本当に凄かったんだね」
「まさかそんなに強いなんて」
「僕思わなかったよ」
「僕もだよ」
「あれだけ強いからだね」
「英雄さんも滅多に使わないんだ」
このことが今わかった。
「若しあんな力がコントロール出来なかったら」
「その時はペリュトンどころかね」
「大阪の街が粉々にされるよ」
「あんなに強いペリュトンをあっという間に沢山やっつけたんだから」
「コントロールするのも大変だね」
「僕そのことがわかったよ」
「僕もだよ」
子供達は口々に話した、何故英雄が自らの竜巻の力を使わないのか。そして英雄は戦いが終わった時に子供達に話した。
「若しもあの竜巻をコントロール出来なくなったら」
「ペリュトンじゃなくて大阪の街に行ったりしたら」
「大阪の街の方が大変だよね」
「竜巻で粉々に破壊されて」
「そうなるからだね」
「だからだね」
「英雄さんも滅多に使わないんだね」
子供達は英雄に対しても話した。
「よくわかったよ」
「本当にいざという時の切り札なんだね」
「もうこれしかない」
「そうした時に出すものなんだ」
「あの時僕は必死に竜巻をコントロールしていた」
あの巨大な竜巻をというのだ。
「そうしながらペリュトン達をやっつけたんだ」
「そうしていたんだ」
「若しコントロール出来なくなったら」
「もうその時は」
「大阪の街が大変になりかねないから」
「そうしていたよ、そして何とかなった」
まさにと言うのだった。
「よかったよ」
「そうだね、じゃあね」
「英雄さんはこれからもだね」
「竜巻を滅多に使わないんだね」
「あまりにも強くてコントロール出来なくなったら大変だから」
「そうだよ、竜巻は滅多に使わないから」
英雄はこのことを強い声で言い切った。
「これからもね、そのうえで皆を守っていくから」
「わかったよ、それじゃあね」
「僕達もその英雄さんを
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