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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第五十二話
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なんとか人の居ない所まで誘導しないと…

暗く狭い裏路地を、おぞましき"物"に追われながら駆ける。

やがて、空地に出た。

だいたい30メートル四方くらい…空地の隅にある建材と重機から工事間近なのだろう。

空地の真ん中に位置取る。

「さぁ来やがれ。俺が現代魔法だけじゃねぇって教えてやんよ」

さっき通った路地から、ユラリと顕れた黒いモヤ…

「あ"…あ"…う"う"…う"ぁ"…」

意味の無い呻き声を上げながら、モヤの形が定まって行く。

「う"…あ"あ"あ"あ"あ"!」

「あー…なんか…めんどくさそうになったな…」

そのモヤのとった形はヒトガタだった。

しかも背格好は俺と似通っていた…

「まぁ…いいか…」

さて、おそらくこのナニカに物理攻撃は通じないだろう。

それ以前に出来るだけ触りたくない。

正直な所を言えば分解系で吹き飛ばしたいけれど、それをやったとしても負の霊的エネルギーが霧散するだけだ。

時間が経てばまた集結してしまう。

面倒だが"祓う"しかない。

「どうしようか…取り敢えず…」

祝詞かなぁ…

「高天原に神留まり坐す。皇が親神漏岐神漏美の命以て八百万神等を。神集へに集へ給ひ……」

「う"う"う"う"う"う"!」

大祓詞を唱え始めると、ナニカは苦しみだした。

「ヲヲヲヲヲ!」

ナニカが、こちらへ迫って来た。

ユラユラとした手を、ナニカが持ち上げ…

ドシュゥン!

その手が、棘か槍のように、俺の心臓を貫いた。

ゴプリと、血が溢れる。

「ゴファッ!グファッ!」

あぁ…痛い…痛いなぁ…

痛みで意識が飛びそうだ…

手を…手を伸ばす。

手刀を作り、サイオンで覆う。

その手刀を掲げ…

ザシュ!

俺を貫く槍を断ち切る。

移動魔法でナニカから距離を取り、槍を引き抜く。

「がっ!げふっ!ざい…ぜい…!」

再生により、俺の体は貫かれる以前の状態へ巻き戻された。

サァァ…と、ナニカから切り離された槍は霧散した。

しかし、それはゆっくりとナニカへ向かっいき、再びナニカの一部となった。

「はぁ…はぁ…マジかよ…ブレイン・バースト、キャスト」

キィィィィィィィン!

世界が、静止する。

精神干渉系概念拡張加速魔法ブレイン・バースト。

自身の思考を数千倍に加速する魔法だ。

名前は…まぁ…某ラノベの技術から取った。

ふむ…どうすべきか…

空を飛んでいいならばあんな攻撃は避けられる。

しかし、こんな街中で飛ぶ訳には行くまい。

認識阻害は万能ではないのだ。

と言う訳で…

「ミ
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