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獣篇T
31 曇天
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弱虫ぶら下げて 空を仰ぐ


あちらこちら あんよは上手
珈琲屋に寄って 一休み極めたら
帰れない帰らない

曇天の道を ぶらりぶらぶら
歩く二人は 足軽のごとく
危険好きの誰かの振りをする小心者共


曇天の道を
傘を忘れて歩く彼女は
雨に怯えてるので僕も
弱虫ぶら下げて 空を仰ぐ



_「そうさ、でもなァ…」

背後に人の気配がする。

武術で気配の主を倒す。

_「ほォ。随分と腕が上がったようだなァ。
さすがは白夜叉。銀時と並ぶわけだ。」

_「そうか、ありがたきお言葉をありがとうな。
言っておくが、私はまだ、鬼兵隊(ここ)には戻らん。私が戻るまで無理やり連れ戻そうとしても無駄だ。
それまでせいぜい、テロ活動にでも励むんだな、」

と言って、私は船を去った。

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