第31話 ボース地方での災難
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うなんですか?てっきり迷惑ばかりかけていると思っていましたが……」
「まあ本来ならお前さんは保護された立場なんじゃから遊撃士の手伝いをさせたりなぞできんわ。だから表立って褒めることも難しい。だが事実お前さんにも助けられておるからアイナも感謝しとるんじゃよ」
そうか、迷惑ばかりかけていると思っていたがアイナさんはそう思っていてくれたのか。なんだか嬉しいな……
「じゃが調子にのってはいかんぞ?アイナからお前さんは中々に無茶をする子だから注意してほしいとも言われているんじゃからな?」
「あはは……肝に銘じておきます」
俺はルグランさんとの会話を終えて今日はもうホテルに泊まる事にした。
「さてと、今日は山越えして疲れたし早く休んでしまおう」
「おや、そこの君。ちょっといいかい?」
ホテルに向かおうとしていた俺に誰かが話しかけてきた。俺は振り返ると金髪の白い服を着た男性が立っていた。
「えっと、何か俺にご用ですか?」
「おや……すまない。どうやら人違いだったようだ。前に知り合った遊撃士の男の子によく似た髪の色をしていたからついその子かと思ってね」
「(黒い髪に遊撃士……?それってヨシュアさんじゃないのかな……)いえ、気にしないでください。じゃあ俺はこれで……」
「ああ、ちょっと待った」
俺はそう言ってその場を後にしようとしたが何故か金髪の男性に呼び止められた。
「あの、まだなにか?」
「いや、人違いをしてしまったお詫びに一緒にディナーでもいかがかな?一人で食べるよりも二人で食べたほうが美味しいじゃないか……それに君の風になびく黒髪やアメジストのような淡い紫の瞳……綺麗で素敵だ。是非これを機にお知り合いになりたいな」
うわ、もしかしてそういう趣味の人だったのか……!?マズイ人につかまってしまったようだな……
「いえ、お気持ちだけで……ってなに腕を掴んでるんですか!?」
「まあまあ、恥ずかしがらずに一緒に行こうよ。大丈夫、最初は誰だって慣れないものさ。ボクが手取り足取りと教えてあげるよ」
「なに頬を赤く締めているんですか!?というか力強いな!?」
「さあて、二人きりの夜のデートに行こうじゃないか」
「嫌だ―――――!!誰か助けて―――――!?」
俺は必至で逃げようとしたがかなわず俺の叫び声がボースの町に空しく響いていった……
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ーーー
「いやー、期待していた以上の味だね。流石はボーズが誇る名店の事はあるよ。リート君もどんどん食べるといいよ、僕のおごりだ」
「そーですか、ありがとうございます……」
俺は結局逃げることはできず今はボースにある高級レスト
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