第31話 ボース地方での災難
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した、責任は私が取ります。リート君、お願いしてもいいかしら?」
「はい、任せてください!」
俺はアイナさんに了承を貰いボースに向かうことになった。その前にアイナさんに多量のミラを貰った。
俺は受け取れないといったが装備が十分じゃないのに行かせることはできないと言われたのでありがたくいただいておくことにした。それからエルガー武器商店で装備品を買ってからギルドに戻った。
「これならどうですか?」
「……リート君って変わった服装が好きなのね」
「えっ、似合っていませんか?」
黒一色でキメたんだけど似合わなかったかな?
「そ、そんなことはないわ。それより……はい、これを受け取って頂戴」
アイナさんが渡してくれたのは戦術オーブメントだった。
「これは戦術オーブメントじゃないですか」
「いくつか予備があるんだけど一応渡しておこうと思ったの。アーツを使えるなら自分の身を守ることもできる、あなたが無事にボースまで行けるように持っていって頂戴」
「すみません、本来なら貴重なはずの戦術オーブメントを貸してもらうなんて……」
「気にしないで頂戴、ちゃんと返してもらえれば問題はないわ。クオーツは初心者用に設定してあるからもし使いにくいようだったら自分の好きなようにカスタマイズしてもいいわ」
そこまでしてもらえているなんて有難いよ。本当にアイナさんには色々お世話になってばかりだ。
「後コレも渡しておくわね」
「コレは太刀じゃないですか!?」
アイナさんが渡してくれたのは何と太刀だった。八葉一刀流は太刀を使う流派だが西ゼムリア大陸ではそこまで広まっておらず使い手も数えるほどしかいないらしい。故に取り扱っている店も少なく確かカシウスさんも特注品で作ってもらったって言っていたのにどうしてアイナさんが持っているんだろう?
「コレはカシウスさんがもしもの時にリート君に渡してくれと言って置いていかれた物よ。きっとこうなるんだって分かっていたのね」
「カシウスさん……有難くお借りします」
俺は鞘から太刀を取り出して軽く振ってみる。うん、手入れもちゃんとされているしこれなら問題なく使えそうだ。
「ふふっ、良く似合っているわよ。後ベアズクローが入った袋と通行許可証を渡すわね、関所でそれを見せれば通してもらえるはずよ。ボースに着いて荷物を届けたらボース支部に向かいなさい、あらかじめ向こうに連絡しておいて泊まれる場所を手配していてもらうから」
「そんな、直に戻ってこれますよ」
「駄目よ、今からボースに向かったら夕方になるじゃない。夜の山越えは危険なんだからちゃんと一泊してくるのよ」
あ、そっか。今の俺は猟兵じゃなくて唯の一般人だった。夜戦に
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