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とあるの世界で何をするのか
第四十九話  安くったって良いじゃない、水着回なんだから
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んな所まで言わなくても良いじゃないですか」

 最後に初春さんがパスティッチェリア・マニカーニのケーキを七つ、御坂さんのケーキまで含めて食べてしまった所まで話して事件の説明を終了する。初春さんからは抗議の声が上がるがそれには佐天さんが応える。

「チッチッチッ。食べ物の恨みは恐ろしいのだよ、初春君」

 佐天さんの独特な口調は誰のマネなのかも全く分からないが、あの事件の後でパスティッチェリア・マニカーニに行くと既に閉まっていたので、俺と佐天さんはまだあのケーキを食べていないのである。

 話が一段落付いた所を担当者が見ていたのだろうか、またも場面は切り替わり今度はクルーザーに乗っている状態である。しかし、普通水着でクルーザーに乗るかなぁ……。

 クルーザーの中を見てみると思ったより大きな部屋があり、装備もなかなか豪華そうである。一段高い所に設置されている操舵室も確りとした装飾がなされていた。

「って、これは動かすぐらいなら出来るかもしれないけど……」

 操舵関係はハンドル一つとレバーが一本が付いているだけで、後は何を示しているのかすら分からないメーター類、後は魚探のような画面もいくつかあるがこっちも何を示しているのか不明な物ばかりだ。

 舵はそのままハンドルで良いとして、出力調整はこのレバーなんだろうけどこのレバー一本でどこまで出来るのだろうか。現時点でレバー位置は中央よりもやや下の辺り、船の速度はゆっくり前進といった所なので、一番下が出力停止とするなら後退はどうするのかとか疑問は尽きない。まあ、目の前というか窓のすぐ外側でポーズを取っている婚后さんが非常に邪魔だし、変に動かして誰かを振り落としてしまうわけにもいかないので、そのまま船の上に出る。

「まー、やっぱり本物の船って訳じゃ無いよね」

 俺自身は船舶系の免許を持ってないわけだが、元の世界で友達が小型船舶一級の試験を受ける時に色々付き合わされたので、多少のことは知っているつもりだ。記憶は薄れてきているので左右どっちがどっちだったか分からないのだが、少なくとも緑と赤の灯火が船の向きを知らせるために必要だったはずである。夜間はこれによって船の進行方向を知ることが出来るというわけだ。それがこの船には付いていないということは、本物をデータ化したのでは無く、恐らく適当に雰囲気でクルーザーの形を作っただけなのだろう。

 クルーザーの一番高い所から周囲を見渡しても島影一つ見えないので、『小型船舶一級だと確か陸からの距離に制限があったからこんな所までこれないよな』とか思いながらのんびりしていると、またもや急にシチュエーションが切り替わる。

「はあぁっ!?」

「な……何ここ!?」

「急に寒くなりましたけど……」

 アニメで知っていたとは言え
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