第四十九話 安くったって良いじゃない、水着回なんだから
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って所ね。まー、その時に銀行強盗事件が起きて御坂さんと一緒に解決したから、そこから友達になったって感じかなぁ」
「あら、そうだったんですわね」
今度は湾内さんからの疑問に俺が答える。御坂さんと友達になった最大の要因、ゲコ太ストラップのことは別に言わなくても良いだろう。
「逆に聞きたいんだけど、なんで白井さんと仲良くなったの?」
「あー……入学した当初は白井さんもあそこまでではなかったと言いましょうか、結構普通ではあったのですが……」
知り合った切っ掛けというか友達になった切っ掛けと言えば、こっちも気になる所があったので聞いてみると、何というか言いにくそうに答えてくれた。まあ、それだけで何となく分かった気がする。
「なるほど……そっか。御坂さんが絡まなければ取り敢えず普通に見えるもんねぇ」
『そうなんですよねぇ……』
俺が思ったことを言ってみると、二人が同時に同意してくれた。
泡浮さんや湾内さんと話していると、急に景色が切り替わる。どうやら撮影シチュエーション変更のようである。
「あら、今度はプールサイドですわね」
「じゃー、泳いでみる?」
「いいですわね」
「はい」
泡浮さんが周囲を確認して呟いたので、俺が提案してみると二人とも同意してくれた。
「私達もやりますわよ、お姉様」
「変なことしないでしょうね?」
俺と泡浮さんと湾内さんが準備運動を始めると、それまで追いかけっこをしていた御坂さんと白井さんが準備運動に加わる。俺が海に入る時にやった準備運動よりも運動自体が本格的で、二人一組でやる運動もあってさすが水泳部といった感じである。
「お、普通にプールの水の温度だ」
まあ、当たり前と言えば当たり前なのだが、プールの水の温度は海の水ほど低く無く、入って遊ぶには申し分の無い温度である。
「さあお姉様。競争ですわよ」
そう言ってプールに飛び込む白井さん。しかし、あの水着で良く飛び込んだな。
「待ちなさい、黒子っ」
そう言って御坂さんも飛び込む。こっちは特に心配など必要ないだろう。
「じゃ、ウチらも泳ぎますか」
「そうですわね」
「いきましょう」
俺が促すと湾内さんと泡浮さんも一緒にプールへと入る。佐天さんや初春さんは固法さんと一緒に俺が持って行ったのとは別のトロピカルドリンクを楽しんでいるようだ。その向こうには一生懸命ポーズを取っている婚后さんが居た。
「うわー、凄い綺麗な泳ぎ方だねー」
泡浮さんの泳ぎ方を見て思わず感嘆の声を上げる。
「あ……ありがとうございます」
「神代さーん、私達も一緒に良いですか?」
泡浮さんにお礼を言われるとほぼ同時
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