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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第九話
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タら武器構えろォオォォォッ!!」
木刀を持って走り出す僕とそれから逃げるように走り出すイリアとクレス師匠、突然始まった僕達の追いかけっこに小さく首を傾げてそれを見ているメリア。
依頼そっちのけで何やってんだろ、とか思ってしまったけど……メリアの言うとおり、こんな事のおかげで先程までの考えが一気に楽になった気がした。
うん……僕は、僕達は一人じゃないんだ。
因みにこの後、ちゃんと二人を捕まえて誤解である事を言いました。
その時の二人の疑うような表情に本当にイラッときたのは言うまでもない。
――――――――――――
「――此処がオアシス、か……さっきまでの砂漠地帯に比べて結構綺麗だなぁ…」
その後、僕達はなんとかオアシスまで到着する事が出来た。
目前に広がるそれは先程までのだだっ広い砂漠とは打って違う、少しの木々と小さな泉がある光景だった。
さっきまで砂ばっかり見てたせいか余計に綺麗に見えた気がした。
「ぁ〜…もういいからさっさとケージ置いて帰りましょうっ!正直暑くて堪んないのよっ!」
「それもそうだね…。イリアの言うとおり、早くケージを置いて帰ろうか」
イリアとクレス師匠の言葉に小さく頷いて、ケージを泉の前まで運んでいく。
……こんなもんかな?
「――さて、それじゃ帰ろう――」
『ギシャアァァァァァッ!!』
「「「!?」」」
ケージから離れた瞬間、響き渡った声に視線を向けると、どこから現れたのかケージの周りに四体のトカゲの様な魔物『サンドファング』が群がっていた。
「コイツ等……一体どこから……」
「でもアイツ等、ケージに群がってるじゃん!もう気にせず帰っていいでしょ!」
いきなりの出現に戸惑っていたが、イリアの言葉の通り、サンドファングはケージの周りに集まっていた。
確かに本来ならイリアの言葉の通り、此処は帰っていただろう。
――――だが、
『――う、うわぁあぁぁぁっ!?な、なんだ……揺れてるぞっ!?』
『な、何が起こってるんだっ!?』
「なっ……人の…声……っ!?」
突如、ケージの中から聞こえだす人の声。しかもこのどこかで聞いたことのある声は……
「……っ!まさか……ジョアンさんっ!?」
「えっ!?…それってこの間病気が治ったって言ってた……!?」
「じゃ、じゃあ今あのケージの中に居るのは……魔物じゃなくて……」
「…………人…」
メリアの最後の言葉で理解し、思わず舌打ちをしてしまう。
くそっ……案の定、やっぱり…ジョアンさんの身に何かあったんだ
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