第117話 修業は順調のようです?
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かの様な態度にすっかり戻ったネギと俺。
しかしそんな事を全く気にせず授業は続く。
「お前は何の為に『闇の魔法』を習得したんだ!『術式兵装』すればそんな問題解決するとは
考えなかったのか?」
「し、しましたけど、そもそも武装魔法は"兵装"も"装填"しても大した効果は――」
「お前は無駄に限界を決めるのが悪い癖だなぁ!何故『術式兵装』を"武装"しようと思わん!」
「じゅ、『術式兵装』を武装する……って、そんな無茶な「事が出来ずに何が主人公か!」
「そもそもお前は片腕に"装填"してんだろうが。同じ要領で、体の一部のみに『術式兵装』を
施すって考えには………至らなかったみたいだな。」
何を言っているのか僕には分からないよって感じで反論を考えてる顔をしている。
何故だろう、ここまで来ると俺の方がおかしいと思えて来たぞ。
「まぁいい、実践だ。」
Side out
Side ネギ
「"バル・ボル・ベルグ・バルホルス 『固定 右腕掌握』"!」
当たり前のように僕の魔法――即ち、魔法陣も構築せずに敵弾吸収の魔法を使われた僕は
笑うしかなかった。そして、自分が使う術とは違う現象を見る。
通常、掌に渦巻く『固定』された魔法が右腕に絡みついているのだ。
ガシュンッ!
「"右腕兵装『神殺し』"って所か。」
巨槍を装填して現出したのは、右手全てを覆う『天剣』を意匠とした鉄の腕甲と、光と雷が
螺旋に絡まった二又の槍。
僕の見てくれだけは派手な魔法と違う。破壊力を凝縮させた、本当に一撃必殺を目的とした
技だ。・・・凄い、やっぱりこの人は凄い!
「まぁこれは今アレンジしたからどうとは言わんが、これと同じ事をやる魔法を、お前は
間違って使用していた訳だ。ほら、やってみろ。」
「や、やってみろ…!?」
そんな事を急に言われても、今まで無理だと思ってたのに?
その前に魔法理論とかそう言う所から教えて貰わないと・・・なんて言い訳が通用する人じゃ
無いのは分かってる。
・・・使うのは間違いなく"天剣"と"天拳"だ。でも、どうやって片腕に・・・片腕だけに
二つ"兵装化"すればいいんだ?さっきみたいに融合しても、いきなり愁磨さんみたいに上手く
出来ないのは確実だ。僕に出来る事は―――
「ヒント。」
「へっ?」
「大層な技術だと思ってる奴が大半だが、『闇の魔法』なんてのは遅延させた魔法を強化に
使っているにすぎない。」
・・・びっくりした。
これまでの修業の中で、愁磨さんが"ヒント"なんて態々伝えて教えてくれたことはなかった。
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