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魔法科高校の劣等生 〜極炎の紅姫〜
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っている恋人がいますよ」
「お、お兄様!」
達也がさらりと言い、深雪が顔を真っ赤に染めた。
「えっ?!深雪さんって恋人がいるの?」
真由美が達也の予想を上回って食いついてくる。
「誰なんだ?!」
摩利も真由美同様食いついてきた。
「一条将輝さんです」
深雪がほおを染めながらも嬉しそうに言う。
「一条のクリムゾン・プリンスとですか」
「すごい方とお付き合いしてるんですね」
鈴音とあずさが感心したように言う。
「へぇーすごいのね……羨ましいわ」
そう言いながら、真由美が唇を尖らせた。
「深紅は付き合ってる人とかいないのか?」
摩利が深紅の方に視線を向ける。
−−−だからなんで毎回わたしに話が飛んでくるんですか!
深紅はそう叫びそうになるのを必死で堪える。
しかし堪えた代わりに激しく咳き込んでしまった。
「わ、わたしはいないですよ。付き合ってる人なんて」
咳き込むのが収まってから、そう言う。
「じゃあ好きな人はいないの?」
「なんで会長まで乗っかってきてるんですか?!」
「面白いからに決まってるじゃない」
語尾に音符マークがついてそうな真由美の言葉に、深紅はがくりとうなだれる。
「い、いないことはないですけど……言いませんからね!」
「えぇ〜、なんでよ〜。教えてよ〜」
「そんな声出しても教えませんからね、会長!」
「言ってしまった方が後が楽だぞ」
「なんで尋問みたいになってるんですか〜!!」
深紅が絶叫に近い叫び声をあげる。
それを横目に見ている四人−−鈴音・あずさ・達也・深雪−−は……
「完全に会長たちのおもちゃになっていますね」
「た、助けた方がいいのでしょうか」
「深紅もいっそのこと言って仕舞えばいいのに……」
「……!深雪は深紅の好きな人を知っているのか?」
「深紅は見ていてわかりやすいですから」
深雪は面白そうにそう言って、からかわれる深紅の方に視線を向けた。
??????
「さて、そろそろ本題に入りましょうか」
昼食が大体終わり、やっと、真由美がそう切り出した。
「これは毎年恒例のことなのですが、新入生総代を務めた子には生徒会に入ってもらうことになってるんです。
……深雪さん。わたしたちは、あなたが生徒会に入ってくれることを希望します」
それを聞いた深雪は、少し俯いた後
「先輩方は、兄の入試の成績をご存知ですか?」
いきなりそう言い出した。
達也は妹がいきなり口に出した言葉に驚き、目を見開く。
「もちろん知っています。前代未聞の好成績だったと」
「生徒会が有能な人材を欲していると言うならば、兄こそ相応しいです。
勿論、わたしを生徒会のメンバーに加えていただけると言うのは大変光栄です。喜んで末席に加えてもらいたいと思いますが、兄も一緒というわけにはい
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