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KANON 終わらない悪夢
131泡になって消える妖狐
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インさんが写って、真実の姿は佐祐理カメラだけに収まった。
 今回もハブられた二人だが、また来週にでも、結婚式の告知が間に合わなかった別の客でも来場させて、同じ式が行えるのでキニシナイ。
 セットも使いまわしで、ホテル従業員は全員信者なので無給、給料とか時間外労働とか休日出勤が適応されない超ブラック企業の教団。
 宿房と食事代程度で済む、ロハでこき使っている奴隷?なので、そちらもキニシナイ。

「ゆういち、美汐、ありがとね、あたし、幸せだったよ」
 何か非常に満足した表情で、笑顔のまま泣いているマコピー。
 本当なら、カタコトの日本語で喋る偽神父でも立たせて、指輪の交換とか誓いのキスとかもやりたかったようだが、そちらは丘の上でお済ませになったのか、ケーキ入刀だけで満足して成仏しようとしていた。
「真琴っ!」
「ゆういち、元に戻しとくね、あの娘も怖がってたけど、その記憶消しとくから」
「何言ってんだ? まさか…」
 2ヶ月前に消えていたはずの妖狐。それがもう一度ゆういちと巡り合って肉まんでも食べる願いをして、現世に戻って楽しい時間を過ごした。
 祐一とも結ばれて、秋子と名雪とも再開、美汐ともまた会えて楽しんだ。
「二人共、あたしのことは忘れてね」
 天使の人形に連れられて見た、名雪の記憶消去系の魔法。「祐一クン、ボクの事忘れて下さい」を発動させようとする。
「やめろっ、忘れたくないっ」
 控室でPTSD発症してガッタガタ震えていた若教主様の震えが止まり、空間転移系の魔法に包まれる。
 次に周囲の人間や美汐の記憶から、自分を消そうとした。
「待ってっ、消えないでっ、真琴っ!」
 場内が光りに包まれ、真琴と真琴の入れ替わりが、もう一度行われようとして?

(いや、何で死亡フラグ立てまくりなんだよ? マコピー)
 まだ妖狐真琴を手放すつもりが無かった、出勤前の天使の人形に交代して、魔法の発動を止めた。
「アレ? 消えてない」
(当たり前だろ、秋子さんだって「真琴はまだ妊娠しちゃ駄目」って言ってただろ? 子供がいたら産むまで寿命が伸びて、育てる間ぐらいは生かしてくれるんだから、しんじゃうんなら即妊娠させてるよ。消えるの知ってて妊娠すんなって言うとか、秋子さんどんな悪魔キャラなんだよ?)
「え〜〜?」
 マコピーは願いが叶うと、泡になって消えるんだと信じ込んでいたので、結婚式をして指輪交換して幸せなキスをしたりケーキ入刀まですると、すぐに死ぬものだと勘違いしていた。
 フルパワーの妖狐(サーバルちゃん)だが、そんなに知能は高くない。
(ほら、名雪からもガッポリとパワー抜いて来てるから食べなよ)
「え〜〜〜〜〜〜?」
 無限エネルギー名雪エンジンから、大量に力をヌイて来ている天使の人形。
 イチゴジャムとかイチゴ
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