ペルソナ3
1972話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なくなったけど、ファンタジー的な意味での世界なら他にもあるし」
「……あるんだ」
ゆかりの口調に少し呆れが混じったように思えるのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
「まあな。シャドウミラーが自由に行き来出来る世界は、幾つもある。その殆どがゆかりも見たニーズヘッグのような人型機動兵器を使うような世界だけど、このペルソナ世界のように生身で戦う事が前提になっているような世界もそこにはあるし、その世界のなかには表向き普通の世界だが、裏では魔法が存在している世界ってのもある」
当然それは、ネギま世界の事だ。
ただ、ネギま世界の魔法界は、ファンタジー世界はファンタジー世界でも、典型的なファンタジー世界って訳じゃないんだよな。
エルフっぽいのとかがいても、正確にはエルフって種族じゃないし。
ドラゴンっぽいのがいても、ドラゴンじゃない事も多い。
グリフィンドラゴンや龍樹のように。
ああ、でも普通のドラゴンもいるらしいから、完全にファンタジー要素を外してるって訳じゃないよな。魔族とかもいるし。
「ふーん。じゃあ、ホワイトスターに戻れるようになったら、連れて行ってよ」
「わん!」
ゆかりの言葉に、コロマルが鳴く。
先程までは何が面白いのか、封印されている場所の臭いを嗅いだりして、周囲を歩き回っていたのだが……どうやら、もう飽きたらしい。
まぁ、例の如くレポート以外には特に何もないんだから、コロマルが飽きる気持ちも分からないではないのだが。
「何、コロマルもファンタジー世界に行きたいの?」
「わん! わんわん!」
ゆかりの言葉に、コロマルはその通り! と言いたげに吠える。
どうやら、コロマルにとってもファンタジー世界というのは興味深いらしい。
……もっとも、コロマルにしろ、ゆかりにしろ、ペルソナを召喚出来るという時点で十分ファンタジーな存在だと思わないでもないが。
魔法使い対ペルソナ使い。……ちょっと見てみたい気もするけど、俺が知ってる魔法使いだと、ペルソナ使いは敵じゃないんだよな。
どうしてもペルソナを召喚するまでには、召喚器で自分の頭部を撃つという行為が必要となる。
だが、瞬動の類を使える相手に対して、それは致命的な隙となる。
砲台型の魔法使いを相手にした場合は、ペルソナを召喚出来るかもしれないが……問題なのは、砲台型の魔法使いが放つ強力な魔法に、ペルソナでどうにか対処出来るかどうかといったところだろう。
エヴァやフェイト辺りが使う魔法を前にして、正直なところペルソナで何か出来る? というのが、俺の正直な感想だ。
例えペルソナを召喚しても、それこそペルソナ諸共魔法に呑み込まれるのがオチだろう。
「……ちょっと、アクセル。何か妙な事を考えてない?」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ