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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第22話
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もよって、我々も手を出せない”あの地”を拠点としていたはな。………いや、むしろ彼の地だからこそ、人知れず仕込みを進められたのか……」

「閣下……」

事情を聞き終えた後様々な思いを抱えている様子のハイアームズ侯爵をセレスタンは心配そうな表情で見つめ

「”ハーメル村”がこ、侯爵閣下ですら手を出せない場所って………」

「確かにエレボニアが”ハーメルの惨劇”を隠ぺいしていた頃だったら侯爵でも手を出せない場所だっただろうけど、”ハーメルの惨劇”は”七日戦役”の和解条約の件で世間に公表されたのに、何で今も正規軍もそうだけど侯爵も手を出せないの?」

エリオットは信じられない表情をし、フィーは不思議そうな表情でハイアームズ侯爵を見つめて問いかけた。

「……レン教官が何か事情を知っているとの事ですが……できれば、エレボニア帝国側である侯爵閣下から詳しい事情を伺いたいのです。」

「…………アルフィン皇女殿下を娶った君ならひょっとしたら、皇女殿下から皇女殿下自身が疑問に思っている事を伺っているかもしれぬな。――――エレボニアの”ハーメルの惨劇”に対する”贖罪”の件について。」

「エレボニアの”ハーメル”や”百日戦役”に対する贖罪の件でアルフィン皇女殿下自身が疑問に思っている事……ですか?」

「あ………」

リィンの問いかけに対して少しの間考えた後答えたハイアームズ侯爵の答えにステラは不思議そうな表情をし、心当たりがあるセレーネは呆けた声を出した。

「その様子だと、何か心当たりがありそうだな。」

「あ……はい。以前、アルフィンさんがエレボニア帝国に対する疑問を仰っていた事があるんです。―――――エイドス様に与えられたハーメルとリベールに対する”エレボニアの贖罪”を本当にエレボニア帝国が行ったかを。」

「そう言えばシュバルツァー家に来てからのアルフィンはエレボニアの状況を知る為に毎日”帝国時報”を読んでいて、”帝国時報”にエレボニアが”贖罪”を実行したという話が一度も載っていない事を分校に来る少し前も気にしていたな……」

フォルデに視線を向けられて答えたセレーネの話を聞いてリィンはかつての出来事を思い出し

「”空の女神”に与えられた”ハーメルの惨劇”に関するエレボニア帝国の”贖罪”の件って……」

「確か”七日戦役”の和解条約の時に現れた”空の女神”にアルフィン皇女が”ハーメルの惨劇”について謝罪した後、”空の女神”から与えられた様々な”贖罪”の件だね。」

「……言われてみれば、内戦終結から今日に到るまでエレボニア帝国がアルフィン皇女殿下がエレボニア帝国を代表して約束された”空の女神”から与えられた”贖罪”を実行したという話を聞いた事がないな……」

エリオットは目を丸くし、フィーと
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