第14話
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ィナーが終わったあと、咲夜は白夜を部屋に案内した。レミリアに頼まれたからである。
できるだけ咲夜の部屋に近いところで、と指定があったので、自分の近くの空いてる部屋を白夜の部屋にすることにした。いつも自分が掃除をしている為、使っていなくても綺麗に保たれている。
人が使うには十分スペースもあり、生活するぶんには申し分ない家具も整っている。
『今日からここがあなたの部屋よ。好きに使ってくれて構わないわ。』
『…部屋…?私の…?』
『そうよ。設備はこれからもっと整えていくし、気に入らない部分があれば…』
『…ううん、凄く嬉しい…!ありがとうございます…!』
深々と頭を下げお礼をする白夜。
動作に合わせ、首と足首、手首についている手錠がじゃらりと金属音を立てた。
『…そういえば、ずいぶん重たそうな鎖をつけてるわね。外さないのかしら?』
『あ…は、外し方がわからなくて…でも、ついてた方が落ち着くので…大丈夫です』
通常、手錠なんてものが体に付いていたら違和感しかないと思うのだが、この子はついていた方が落ち着くらしい。
つくづく、感覚が狂ってしまっているのだなと実感する。
首についている鎖の後には大きい南京錠が付いていて、
これは鍵を開けるか、強行突破しか手段がなかった。
まあ、ついていて問題がないのなら構わないのだが。
『あ、あの…咲夜さん。私…レミリアさんに、恩を返せるように頑張ります…!』
『ええ、頑張って。』
そう宣言する白夜の顔は、あった時よりも輝き、希望に満ち溢れていていた。
まるで、漆黒の空に光り輝き存在感を放つ月のように。
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