349部分:第二十七話 このうえない喜びの後でその一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
も」
「そうです。若しも完全に英吉利や伊太利亜、独逸のものにすると」
「かえって駄目だね」
「この百貨店にしてもです」
英吉利風のだ。この百貨店にしてもだというのだ。
「やはりです」
「そうだね。日本だね」
「完全な英吉利ではかえってお客様が落ち着きません」
そうだというのだ。完全にそうだとだ。
「やはりここは日本ですから」
「そうだね。日本だから」
「日本の味でなければなりません」
「忠実に再現し過ぎてもね」
「お客様は喜ばれません」
ひいては商売にならない。そうだというのだ。
「ですから。日本です」
「洋食でも。英吉利風でも」
「はい、日本です」
これはどうしてもだというのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ