崩される四天王
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るんだぞ!!」
「すみません!!」
「頑張るぞぉ!!」
このままハルジオン奪還するのも時間の問題かと思われたその時、砂煙が舞い上がっている戦場の喧騒に紛れ、氷の魔導士の背後を取った者がいた。
「!!」
「リオン後ろ!!」
「!?」
それにいち早く気付いたのはレオンとシェリア。リオンはその声で後ろを向こうとしたがその前に、彼の体に何者かの足が突き刺さった。
「がはっ・・・」
「リオン!!」
「リオンさん!!」
完全に体に突き刺さっている足が引き抜かれると、支えを失った体は前に倒れる。その姿を見ても無表情を貫いているのは、足に血痕が付いた眠たげな目をした青年。
「随分でしゃばっているが、貴様が周りに気を・・・ん?」
リオンの体を貫いた天海は彼の不用心さに怪訝そうな顔をしていたが、あるものに気が付きそこで視線を止める。
一瞬で絶命させるはずの勢いで蹴りを放ったはずなのに、倒れた青年は辛うじてではあるが息をしている。その理由は、自分と青年の間に薄い黒色の氷の壁が張っていたから。
「この魔法・・・まさか・・・」
天海は顔を上げると青年に駆け寄ってきている二人の人物に気が付く。そのうちの一人、金色の髪をした少年が目を細め、彼を見据える。
「お前がこの氷を張ったのか?」
「あぁ、そうだ」
ギリギリで気が付いたはずなのに致命傷を回避するほどの強度の氷を、それも離れたところに作り出した氷の神のポテンシャルに
思わず笑みを浮かべる。
「やはり、貴様がスプリガンの言っていた者か」
「そいつが何者か知らねぇ。けどなぁ・・・」
羽織っていた上着に手をかけるレオン。彼はそれを勢いよく脱ぎ捨てた。
「俺の仲間に手を出して、生きて帰れると思うなよ!!」
怒れる氷の神が全身全霊をかけて戦いに挑む。両軍最強の戦士の戦いが、今ここに開幕する!!
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