Knight's & Magic & Carrier 4
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の近接仕様のカラングゥールを相手に生き延びることは不可能だろう。母艦から落とすのは基本中の基本であり、そして戦争は数だ。拡声器のスイッチを入れて一応の降伏勧告を行う。
「あ〜、前方に布陣する黒騎士に告ぐ。貴様らに勝機はない。幻晶騎士と飛行空母を放棄すれば諸君達の身の安全を保証し、捕虜にもせずに開放しよう。我々は大陸最大最強の商会だ。捕虜に食わす無駄飯はない。抵抗するようなら適当にボコった上で身ぐるみを全部剥ぐぞ。30、いや40秒待ってやる」
返答は6機の内4機が飛び出し、エドガーとディーの二人に瞬殺される。1機だけは粘っていたようだが、パワー不足で負けている。全身に剣を装備していたのだが、それらが逆に行動を阻害していたな。鞘ごと装備するのではなく、各装甲に剣を埋め込むようにして全身を剣に見立てたほうが強いだろう。
「レスヴァントが相手にもならなかった黒騎士を瞬殺とは素晴らしいですね」
「技術を盗まれてから数年の間に更に新技術が増えましたからね。特に魔力転換炉の性能が50%増ですから。それを全てパワーに振った結果です。さすがにこの技術は売れませんよ」
「残念ですね」
「残りの2機は降伏するようですね。生きてこの情報を届けなくてはならないでしょうから」
「軍人として立派ですね。逃がすので?」
「逃しますよ。ジャロウデクには誰を敵に回したのか、はっきりと教えなくてはならないのでね。後ろが騒がしい状態では開拓も儘ならない。世界の父を復興したいのなら復興させてやるさ。ただし、ジャロウデクの血はいらない。クシェペルカが筆頭なら最良といったところですかね」
「あらあら、中々欲深いのですね。なんなら王配に付きますか?」
「残念。病気で不能なんでね。何より平民の出なので不可能でしょう。それに体を壊すまでは現場で働きたい」
「振られてしまいましたね。気が合うと思いましたのに。病気では仕方ありませんし、出自も件もありましたか。面倒ですね」
「いやなら男が選び放題になるだけの強権を取りに行くしかありませんな」
「そんなことのために勇者を使いたいとは思いません」
「逆です。勇者を使っていれば強権はオマケで付いてくる。それだけの自信作ですよ。いずれは私の専用機にしようと思っていたのですが」
「あら、それは悪いことをしましたね」
「その分、色を付けて買い上げて頂ければいいですよ。また新しいのを作ればいい」
ダーヴィドに指示を出し、普通の馬車に水と食料を積ませる。それを幻晶甲冑でヴィーンゴールヴから降ろす。
「降伏を受け入れよう。船の人員を下ろすためのロープぐらいはくれてやる。それと水と食料もだ。幻晶騎士から離れろ。船の奴らも余計なことはするなよ。死にたいなら
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