暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1971話
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まコロマルと一緒に行動していれば、そのうち問題がなくなるのは間違いない。

「荒垣の事だから、そのうちひょっこりと顔を出すだろ。……ん? ゆかり、これ」

 そう言って俺がゆかりの注意を引いたのは、TVでやっている特集を見てだ。
 そこには、来月の17日から8月末まで行われるという、映画祭りについてやっていた。
 映画館に行くのはあまり好みじゃないんだが、それでもこうやって何かそういう祭りっぽい感じにされると、少し興味深く思ってしまうのは不思議だ。

「へぇ……それにしても、半月近くもやるなんて、随分と規模が大きいわね」
「そうだな。一体どれだけの映画を上映するのやら。……あ、桐条グループの出資らしいな。だとすれば、映画をかなりの量集めてくるのも納得か」

 ペルソナ世界有数の規模を持つ桐条グループだ。当然のようにその資金力は膨大で、それこそ最新作の映画ですら上映する事を可能としているだろう。

「それに、ほら。映画祭って言うだけあって、屋台とかも結構出てるみたいよ?」

 そう告げるゆかりの視線の先では、焼きそば、お好み焼き、たこ焼きといった屋台の中でもメジャーなメニューの他に、綿飴、チョコバナナ、かき氷といった店が出るとそうレポーターが言っている。

『トルティーヤといった珍しい食べ物の屋台も出るそうですし、ヒーローショーの類も行われてるという事らしいです。いやぁ、楽しみですね』

 その言葉を最後に、映像はスタジオに戻る。

『映画の種類も、有名作から、知る人ぞ知るといったマイナーな作品、アニメやホラー、サスペンス。様々な映画を見る事が出来るらしいですよ。りせちー、何か観たいのがありますか?』
『ちょっと前に、魂が犬の身体に入って……っていうコメディ作品があったじゃないですか。私はそれが見てみたいです』
『あはは。りせちーらしいですね。……さて、では次の話題ですが』

 そう言い、次に映し出されたのはどこかの海の映像。

「うわ……」

 それを見たゆかりが、思わずといった様子で呟く。
 まぁ、その気持ちは分からないでもない。
 人、人、人。
 とにかく大量の人が海にいて、それこそ海や砂浜よりも人の方が多いのではないかといった様子なのだから。

「……海、行くか?」
「あれを見て、何で私が海に行きたいと思うのよ」

 うんざりとした様子で呟くゆかりに、俺もだろうなと言葉を返すことしか出来ない。
 ああいう映像を見ていれば、それだけで海に行きたいという思いは萎えてくる。
 やっぱり海に行くのなら、どこかの無人島が一番だな。
 もしくは、あまり人が多く来ない……来られないような、会員制のプールとか。
 俺達ではそういう場所に行くのは難しいだろうが、桐条グループの力を使えばそれ
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