ペルソナ3
1971話
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イテムを桐条グループに売ったり、といった具合に金に困る事はないんだが。
それがなくても、空間倉庫の中にたっぷりと金は入っているのだが。
「う゛っ……そ、それはちょっと嫌ね」
水族館に行く気になっていたゆかりだったが、やはり人混みはあまり好きではないのか、一気に行く気が萎えていくのが見ている俺にも分かった。
「そうなると、やっぱり日本人がいないような場所……外国の無人島とかだったら、夏休みでも問題なく遊べるんだよな」
もっとも、人がいないからこそ無人島な訳で、海の家的な物もないから、何か欲しい物があっても自分達で用意しなければいけないんだが。
ただ、俺の場合は空間倉庫という存在がある訳で、そうなれば大抵の物はどうにかなる。
ましてや、影のゲートという転移魔法がある以上、本当に空間倉庫の中にない物を欲しい場合、直接買いに行く事も可能だ。
うん、改めて俺の存在を考えてみれば、色々と卑怯っぽい感じだな。
「そう言えば、荒垣さんには連絡が取れたの?」
どこかに出掛けるという話をしていた筈だが、不意にゆかりが話題を変えてくる。
露骨だが、取りあえず今はその辺りを特に気にする必要はないだろうと判断し、頷く。
「ああ。何回か携帯で話した。ただ、何か今は忙しいらしいから、暫く俺達と一緒に行動出来ないらしい」
「……忙しいって、影時間の件よりも重要な事があるの?」
「らしいな。まぁ、コロマルもこっちの仲間に入ったから、戦力的には問題ないと判断したんだろ」
実際、それは間違ってはいない。
コロマルは犬だからか……もしくはコロマル自身の素質故か、ケルベロスという名前を付けられたペルソナは、かなりの潜在能力を持っている。それこそ、荒垣のカストールに負けない程だと思えるくらいには。
もしケルベロスがそこまで高い潜在能力を持っているというのであれば、動物のペルソナ使いを本気で探した方がいいのではないかと、そう思ってしまうだけの凄さ。
そういう意味で、戦力的には問題ないんだが……電話で話した時に、荒垣の様子が少し変だったように思えるんだよな。
何か苦しいのを我慢しているというか……
まぁ、荒垣の事だから何か強烈に辛い料理を食っていたとか、そういう理由からの事だと思うんだが。
「うーん、戦力的に考えれば、荒垣さんの言ってる事は正しいんだけど、タルタロスも大分進んで来たんだし、出来れば荒垣さんにはいて欲しかったわよね」
しみじみと呟くゆかり。
コロマルを戦力的な意味で信頼していないという訳ではないだろうけど、やっぱりここまで荒垣と一緒にタルタロスを攻略してきた事を思えば、やりやすさという意味ではコロマルよりも荒垣の方が上になるんだろう。
この辺はあくまでも慣れなので、このま
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