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十六夜咲夜は猫を拾う。
第13話
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そして私は、時間を止めながらディナーの支度を始めた。







『…なあ霊夢?』
『あら、なにかしら魔理沙』

宙を舞い歩きではなく飛んで帰る二人。
紅魔館から博麗神社、魔理沙の家は少々遠く、歩くよりもこっちの方が早いのだ。

『さっき言おうとしてたこと、なんだ?私は白夜に…とかどうとか』
『あぁ、あれ?』

すぐ暗くなった空に気を取られ、すっかり忘れていた。
そもそも伝える気もあまりなかったが。
覚えている、というのなら教えてもいいかと思う。

『…私は、白夜には勝てる気がしないわ。って言いたかったのよ』
『おい、霊夢にしちゃあ随分弱気じゃないか?霊夢があいつに負けるなんてこと、無いと思うけど』

あの身体能力の高さと能力の強力さ。
能力を思うように使えないせいでどのような能力をいつ発動させてしまうかもわからないのだ。
能力を使えば多少は勝てるかもしれないが…
そもそも白夜は退治対象ではないし、別にそれでもいいのだが…。


『…まあ、あの子は退治対象に居ないし。勝つ勝てないはどうでもいいことね』
『………そうだな』


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