第30話 ロレント強盗事件
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「い、いいの?あたしたち空賊をのがしちゃったんだけど……」
「代理の仕事と今回の活躍を見て私は大丈夫だと判断したの。だから受け取ってちょうだい」
「あ、ありがとうございます!!」
やったー!これで正遊撃士に一歩近づいたわ!
「あはは、どうしよう。今すっごく嬉しい♪ねえヨシュア、こうなったら他の地方にもいくしかないよね!」
「はは、言うと思った。賛成だけど僕たちだけで勝手には決められないよ、父さんが帰ってから相談しよう!」
「うん!」
あー、今から楽しみだわ。父さん、早く帰ってこないかなー。
あたしが浮かれていると突然アイナさんの背後にある導力通信機から音が鳴った。
「はい、こちら遊撃士協会。リベール王国・ロレント支部です。あら、ご部沙汰しております……本当ですか?……それは大変なことになりましたね……えっ、……なんですって!?……すいません、直には信じられなくて……はい、ご家族にはそう伝えます。はい、ありがとうございました、失礼します」
アイナさんは深刻な表情を浮かべて大きな声を出した。そして通信機を置いてこちらに向き変える。
「アイナさん、何かあったの?」
「エステル、ヨシュア。心して聞いて。定期飛行船『リンデ号』がボース地方で消息を絶ったの」
「ええっ!?」
「どういうことですか!」
「まだ詳細は分からないわ……大事なのはここからよ……その飛行犬にはカシウスさんが乗っていたらしいの……」
「えっ……」
あたしはアイナさんの言葉に頭が真っ白になってしまった。
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